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最強魔導師は異世界で冒険者になります。  作者: 狂った機械仕掛け
1/7

~序章~  異世界への自爆

文章構成や誤字脱字などなどあると思いますが、それでも読んでもらえるとうれしいです。

 どうしてこうなった・・・

それしか言葉が出ない状況があるとはつい最近までは思ってなかった。

事の発端は遡ること数時間前、俺はとあるゲームをしていた。


 ゲームの名前はセカンドライフ、名前からしてよくあるネットゲームだ。

このゲームの売りはPL間でボイセができることや設定の細かさ、さらに隠し要素なのかバグなのかわからないのがたくさんあったり、謎解き要素があったり。もちろん課金要素もある。

なによりも自由度が他と比べて高すぎてPLに何もかも分投げてる感じのするクソゲーとも神ゲーとも呼べごく普通のRPGものだ。

 だが一つだけ他と違ったこだわりがある。それは一つのキャラしか持てないことだ。さらにキャラが完全に消滅する”ロスト”ということがある。つまり新しいキャラを使いたくなったらわざとロストするしかないということだ。

 そして俺はと言うと・・・


「よっし、やっと魔導師最大レベルになった。さてとあとは宿に戻ってポーション類の生産をしてから寝るとするか」


 絶賛ソロプレイでいつの間にか魔法職系最強の座に座ってました。ちなみに二つ名とか通り名とかたくさんの黒歴史が掲示板で大量生産されてました。ちなみに黒歴史は俺の行いとプレイスタイルが原因だったりする。

 ちなみに今は帰還中だったりする。


「いや~ここまで長い道のりだった。魔法使いから始まり、魔術師とか召喚術とか魔法系のやつ片っ端からやって、賢者になって。そこから仙人とかいう少しずれたものになったりしたな。」

『もしもしシエル~今時間ある?ちょ~っと私と付き合ってくれないかしら?』

「いや、時間考えて。もう1時回ってるから。あとしゃべり方変えて。」

『鮮やかなブーメランよ、あとしゃべり方は素だから無理。』


 連絡が来たのは昔馴染みの”アイビー”本名は”武田 誠二”だ。学校ではオネエと言うことを隠してるらしい。ちなみに”シエル”は俺のキャラクター名だ。

 俺は近くにあったアルネイド王国の宿に着き、ポーション製作に取り掛かる。


「それで何の用?もう眠いんだが」

『それがね、今素材集めしたのだけども、なかなかピンクピュアクリスタルっていうのが手に入らないから手伝ってくれない?』

「在庫四つあるからプレゼントで送るわ」

『あら、ありがとう。お礼と言っては何だけどこんな噂があったわ。』

「さすが文屋だな。で、どんな?一応聞くが面白そうなことだよな」

『そうね~簡単に言うと吸血鬼の廃城ってあるじゃない。』


 ああ、この近くにある森の奥の城か。


「あの如何にも何かある感出しといて、宝箱の一つもないただの城だよな」

『ええ、でも最近酔狂な人が行ったみたいなのよ』

「何しに行ったんだよ」

『さあ?シエルと同じ物好きか、初心者だったんじゃないの?」

「てかさっさと続きはよ、寝落ちしそうだわ」

『そうね、じゃあざっくり省いて言うと最上階に行けたらしいの』

「え、まじ。」

『ええ、マジよ。他の人も行けたらしいし」


 マジか~あの城の最上階はなぜか開けることができなかったのにな。具体的には前衛職が16人パーティでフルボッコにしても傷一つつかなかったのに。


『ちなみに話には続きがあってね。その見つけた人がね、めんどいから佐藤さんにしとくわ』

「で、その佐藤がどうしたの?」

『でね、なんかロストしたらしいのよ』

「は?」

『即死トラップかなんかあったんじゃないの?まあロストしたことより、した後が重要なのよ』

「なんで?話通りタイトル画面に行くんじゃないの?」

『それがね、別キャラとして生まれ変わったらしいのよ。』

「うん?人間の特徴である遺伝システムみたいな?」

『それの上位互換みたいな感じね。キャラの全ステータス以外すべて引き継いだらしいし』


 遺伝システムみたく一部の技とかを低確立で引き継ぐのと違って全部か、たとえるなら


「ゲーム内転生か・・・」

『ふふっ、そうね転生が表現としては正しいわね。そのキャラの種族が魔族に変わったらしいし』

「なるほど、それでその暫定佐藤はどこにいるんだ?」

『佐藤?』

「いや、Aさん的な感じで使っただろ」

『ああ、忘れてたわ』

「忘れてたって・・・」

『それで佐藤さんはね、そのあとステータスがクソゴミ屑になったらしくて雑魚敵にやられてロストしたらしいわ。なんでも攻撃力以外は人間LV1より低いくらいで廃城出た瞬間ワンパンだったそうだし』

「普通に考えて魔族Lv1になってるだろうし、周りの魔物普通に強いからそりゃあ。そういえば他の人は?」

『誰も転生できてないわ。それでシエルはどうするのかしら』

「ん~一応行ってみる」

『わかったわ、それじゃあ何かわかったら学校で~。おつ~』

「おつ~」


 さてと、今夜は寝ないで探索だな。とりあえず完全装備で行くか。

てかあいつ最後まで口調変えなかったな・・・


 俺は今、廃城がある森を全力疾走&辻魔物狩りをしてます。

ちなみにここの魔物は俺にとって雑魚だったりする。


「さてと、まずは転生のための条件を見つけることが最優先。次にやるかどうかだけど」


 実際ステータスがゴミになるのはためらってしまうな~

まあとりあえず今のステータスとか使える魔法とか覚えておくか。


「なんか改めて見ると、近接系が全然ないな。」


 ステータスとかの確認が終わるころ、丁度目的地に着いた。

さっそく件の最上階に行ってみるとしよう。


「それにしてもこの城何もないだけでなく、魔物も出ないんだよな~」


 代わりに移動に気を付けてないと足元が崩れるという地味トラップがあったりする。

俺の場合浮遊魔法なるものがあるから問題ないけど。


 何と言うことでしょうか、開かずの間だった最上階の部屋は今や壁に文字がびっしり書いてあり、床には魔方陣が描かれているではありませんか・・・


「完全になにかの儀式部屋ですね、大好物ですありがとうございます」


 俺はゆっくりと床の魔方陣の中央に立ち、あたりを見回す。

一人で解読するとして、今の時間が2時。せめて5時までに終わらせたいから~


「とりあえずゲーム内で解読した古代語っぽいのと照らし合わせようかな~」


 久しぶりにわくわくするな。最近はLV上げしかしてなかったし丁度いい。

さてと、作業を始めるか・・・


 解読を初めて一時間、3時になり窓の外が明るくなってきた。

とりあえずわかったことをまとめよう。


「”我々は近い将来絶滅するだろう。種の存続のためにこの部屋を残そう。”」


 この一文はそのままの意味で、魔族になるための部屋と言うことだろう。

で次の文が問題だ。


「”我々の死後、――の時が来ればこの部屋は開かれる。儀式は──を部屋に――し、――を捧げよ”」


 うん、儀式の詠唱がないみたいでよかった。重要なことはわからんが。


「う~ん、とりあえず。この部屋が解放されたのは何かアプデみたいなものがあったのか、条件だったのか。いずれにせよ捧げるのはキャラの命、まあロスト前提ですかそうですか」


 とりあえず壁の文字で無事な部分はもうないから次は魔方陣の方を調べるか


「見た目的には召喚術と死霊術、降霊術に似ているかな?どれも詳しく見てないけど、ためしに召喚術でもやってみるか。さて鬼が出るか蛇が出るか。吸血鬼が出ればあたりってことで」


 召喚術のショートカットキーを押す、10回ほど。

・・・あれ?何も起きない、てかゴゴゴっと音を立てて扉が閉まったみたいだ。


「もしかして、この部屋で魔法使ったら無効化された上に閉じ込められるのか・・・どうしよう」


 まずは現状確認を、遠足気分できて魔法を使ったら、閉じ込められた。しかも傷一つつかない扉に魔法無効化部屋。対する俺のキャラ、シエルは完全魔法職で一応爆弾とか持ってるから普段なら対処可能だけども。


「自爆覚悟で部屋ごと吹き飛ばすしかないか・・・あ、そういえば結構前に無効化部屋で実験したっけ、魔法使いまくったらどうなるのか」


 確かあの時の結果は、途中から部屋ごと破壊で来て、余波で周りに被害出したっけ・・・


「よし、MPポーション使い切る勢いで超高火力魔導使うか」


 方針が決まり、ショートカットキーにMPポーション〈メテオ〉〈コキュートス〉〈インフェルノ〉〈トールの怒り〉の五つをセットし、絶え間なく発動し続ける。


 結果、一時間かけてMPポーションが尽きた。見たところ壁がさらにぼろくなった感じがする。ついでにMPが自動回復しない。


「これ、どうしよう・・・もう五時だしさすがに寝たい・・・」


 このまま爆破・・・さすがに爆破オチは嫌だ。とりあえずキャプチャで録画しとこ。


「さてと、シエルの最後の魔法と行きますか。録画してることだし、あとで掲示板に上げるか」


 とりあえず、HPもMPも全快させるフルポーション使ってMP回復させて、最後の魔法はさっき覚えたばかりの使いどころが限られそうな魔導を。


「さてと、始めるか。最強魔導師VS無効化部屋の対戦を」


 使う魔導は〈星の煌き〉効果は単純なもの。

全HPとMPを代償にして自爆するもの。代償が大きいほど威力も範囲も大きくなる。


「シエルのHPは約16000、MPは約3万。しかもロスト確定の魔導なんだから余裕で無効化部屋打っ壊せるはず。いや壊す。」


 そう決意し、キーを押す。

するとシエルから光が溢れだす。それはまるで星が最も輝く瞬間。


「じゃあな、シエル」


 視界がすべて白に染まるとき、俺はもう一人の自分に別れを告げる。


 その後俺は録画を止め、無効化部屋どころか吸血鬼の廃城とその一帯ごと消滅させたのを見届け、俺はベッドで眠りについた・・・








 何かに自分が閉じ込められている感覚と息苦しさを覚え、目を覚ます。

体を起こすと乗っかっていた土が落ちる、周りを見渡せば荒地とその向こうに森。

本来天井があるはずの場所はきれいな青空が見える・・・

なぜ俺は外にいるんだ?この周りの荒れようはなんだ?ここはどこなんだ?

そして俺は、


「どうしてこうなった?」


 理解するのをやめた・・・

(´・ω・`)どうしてこうなった。

(`・ω・´)芸術は爆発(自爆)だ!

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