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白物魔家電 楓(しろものまかでん かえで)  作者: 菅康
第弐章 予備備品室の幽霊譚
6/115

暴走と驚愕の午前

 昨日は、楓の作ったログハウスにご主人をご招待した、ですぅ。でも、気が付いたらご主人はいない...


 どうしましょう、です? でもぉ色々な手続きは無事終えてるっす、ですぅ。次なるステップに進むぅの、でえっすぅぅ。

 昨日は、楓の作ったスイスの山荘見学を行った。内部はリビングしか見ていない、だが充分に満足した。

 そこでは、不思議な生物を見たり楓から色々な話が聞けた。細部は忘れたが、なにか俺の危機とか言っていた気がする?


 まあいいや…それと、他に何かあったかな?

 ああそうだった。昨日の晩御飯はカレーだったな。大好物の夕食を食べて、満ち足りた1日を過ごせた。そして早めの就寝をしました。


 回想おしまい。


 ***


 枕元でアラームが鳴る。

 静寂を引き裂くその音量が俺を深い眠りから覚醒させる。


 肌寒さを感じて、布団から腕だけを出し音の発生源をまさぐった。

 “ごそごそ”していると固く冷たいものが手に触れ、なれた手つきでスマホのアラームを解除する。


 そして、強烈な違和感を感じる……

 うたた寝をしていて、どこで寝てしまったのか忘れてしまって慌てた経験が誰にもあるだろう。それとよく似た感じだ。


 まだ、目が開かない。なんだろうこの違和感は…

 肌寒さを感じて、まだ布団から出たくないような。寒い!?…おかしいぞ。

 季節は8月で夏真直中ただなかだ。昨晩はかなりの蒸し暑さで寝苦しかったはず。


 肌に触れる布団の感触も……なんだか違う気がする。

 昨晩、上に掛けて寝たのはタオルケットだった。だが、今はかなりふかふかの布団に入っている。

 肌触りが滑らかで、いつものタオルケットと違う気がする。


 慌てて上半身を起こし目を開いた。するととんでもない事態に巻き込まれている事に気がついた……


 **


 楓の暴走と驚愕の午前(あさ)

 006


 かなり広さのある部屋で寝ていた。

 ざっと、学校の音楽室ぐらいはあるように思う。その『ど真ん中』にある大型ベッドで寝ている。


 枕は巨大な、"YES/NOまくら"だった。まあ、でかでかとプリントされた"YES"しか見えないが、裏はきっと"NO"となっているだろう。きっとそうだ!

 大きな窓には豪奢ごうしゃなレースカーテンがかかっていて、陽射しが薄い布地を透過して室内に射し込んでくる。


 普段は四畳半の和室に布団を敷いて寝ている。

 そうして昨日は寝たはずだが、目覚めると全く覚えのない部屋で目覚めた。

 夢遊病という言葉が脳裏をよぎったが、過去に一度もそのような事は無かった。なので、その可能性は低いだろうと思いたい。

 そもそも、ふらふら御近所を歩いたぐらいでこんな立派な部屋で寝ているわけがないだろう。


 拉致された可能性もないだろぉ……んんっ! いや、可能性があるぞ。


 そこで、昨日の夕方に(かえで)が山荘で固まったのを放置して帰ったことを思い出した。

 あの後に楓は再起動をして俺の部屋に来た。そして俺を山荘に連れ込んでからここに寝かせた……

 そんな可能性は……うん確定だな!

 と、言うかあいつしか居ないだろう。


 いつも少し早めにアラームが鳴るように設定しているので、朝食を食べて学校に向かう時間的余裕はまだある。

 さっさと部屋に戻るか。

 その前に楓に対して言っておかねばならない。


「おいっっ!! かえでぇぇ!」


「……はい、ですぅ」


「うわぁぁぁ!?」


 部屋の外に居ると思い込んで大声で呼んだら、布団の中から返事がしてあせる。

 あわてて、布団をめくるとパジャマ姿の楓がそこにいる。


 楓はピンク色のパジャマで、その図柄は世界最大の巨大花ラフレシアを小さくデフォルメした柄がちりばめられている。

 正直……とても気持ち悪いと思った。

 ちなみに、ノーブラのようだ。ああ、見えてはいないよ。脚に抱きついているので太股に触れる感触でわかるだけです!


 楓の存在感は非常に薄い。

 室内に置いてあるある人形は、そこにあってもあまり意識をしないだろう。

 楓もしゃべらないと、大きな置物と同じである。それは、布団の中に居ても全く気が付かないほどだった。


「おまえ、ここでなにしてんだ?」


「……エネルギーをいただいております、ですぅ」


「はぁ? エネルギーってなんだよ」


「ハイ、ですぅ。ご主人様の魔波動は楓の動力を充分に満たします、ですよぉ。ちなみに、74.68%までいただきました、ですぅ」


「あーなんだっけ、俺からなんか出てるんだっけ? それで、俺から補給するために布団に入っていると」


「正解、ですよぉ」


 お腹辺りから、俺を見上げるこいつは……あれ?

 いつものあのムカツク笑顔をしていないぞ!?


 俺は黙って布団から出ようとした。すると楓は俺のシャツを掴んで離そうとしなかった。

 シャツを掴むな伸びるだろ! 身体を回すと引き剥がされた楓は床に転がる。


「ああっ! ですぅ」


 なんでそんなに悲しそうな声をだすんだ? もういいやさっさと帰らねば。

 しかし、何なんだよ朝っぱらから。本当に疲れる。


「もう勝手に連れ出すなよ、わかったな!!」


「……」


「か・え・でぇぇぇ!? 返事はぁぁぁ!」


「はいぃぃ、ですぅ!!」


 よぉし!!


「じゃあ、俺は帰るからな、それと今後こんごは、俺の部屋に許可なく立ち入る事は禁止だぁ!」


「ううぅ…はい…ですぅ」


 まったく、何てことしやがる。

 今の俺はもちろん裸足だ昨日の夜に寝た格好そのまんまだ。室内の冷気で眠気も吹っ飛んだ。


「何か、上に着るものはないのか?」


「制服でよろしいですか、です? こちらにご用意ができております、です」


 用意周到な楓だった。

 俺の部屋にある物を勝手に山荘(ここ)に移動させるのも禁止しないと。このままでは自室の物を全て移動されかねない。


 そう考えながら制服に着替えた。制服に鞄? 準備はちゃんとしてあった。


 だが、靴下がなかった……人を石田純○スタイルにさせる気か!?


 着替える際にお手伝いしますと言いながら、まとわりつく楓を引き剥がすのに余計な体力を使ってしまった。

 鼻息・・を荒くして、頬を紅潮させているのは普通に変態のようで正直引いた。

 こんなときだけ呼吸をするなよ! 普段はしていないのに……

 なんだろう、こいつなんかいい香りがしてくる。この『ロボ』は芳香剤の機能もあるのかな?


「うっとおしいっっ!?」


「ひうっ、ですぅ」


「少し離れろ、昨日とずいぶん態度が違うぞ?」


 何となくだが、楓は昨日より馴れ馴れしくなっている気がする。


「エネルギーの補給がご主人様の近くにいますと、すごぉーく早いの、です。これは、本当に嬉しいこと、ですぅ。全快の楓を見たくないですか、です」


「いや、間に合ってます!」


 エネルギー量によって性格まで変わるのか?

 7割でこれだと全快状態は……考えるだけでも"うざそう"だ。

 ただ、あの口角を上げてニヤリと笑う“ムカツク”表情をまだ見ていない。あれは、エネルギーの低い場合にだけ出るのだろうか?


 エネルギーの低いときは"ムカつき"、高くなると“うざい”とは。なんて迷惑な存在だろうか……

 面白く感じる時が来たら……ああぁ、そんな自分は嫌だぁ!?


「照れなくてもいいんですよ、ですぅ。ご主人も所持品は元気な姿が一番じゃないですか、です」


「……じゃあ俺はこれから学校だからな。ここをしっかりと守れよ」


「スルーされましたぁ、ですぅ!?」


 所持品の元気な姿ってなんだ? 塞ぎ混んでいるドラ○もんを想像した…うん、要らないな! ほんとうに邪魔だ!!


 だいぶ手間取ったが着替えを終える事が出来た。夏服なのでシャツにスラックスそれとネクタイで終わり。

 寝間着代わりのTシャツに短パンより少しだけましになった。

 悶えている楓を置いて、俺は山荘を後にした。


 気持ちの良いスイスのお昼だ、頭上の日差しが部屋までの道のりをてらしている。

 早く日本の朝に戻ろう。まるで、今日一日の素晴らしい幕開けのようだ。


 だが…歯がガチガチするほど寒い……


 ***


 部屋に戻ってからリビングに移動した。既に朝ごはんの準備が終わって食卓にならんでいる。

 ご飯に味噌汁と普通の朝食だ。味噌と出汁が母親の特製ブレンドで美味しい。


「おはよう、あんたの部屋、冷房入れすぎよ。廊下まで寒かったわよ」


「ああ、ごめん、気をつけるよ」


 食卓に座ると母親から声をかけられた。冷房など俺の部屋にはついてないけどね。この時期なつに、寒さの理由は他に思い付かなかったんだろう。


 そうか、そのうち何とかしないといけないな。いずれ、と言うかすぐにでも(あいつ)の存在がばれるだろうな。頭の痛い問題だ…


 ん、おかしいぞ!?


 我家は父親と母親それに、妹がいて俺の四人家族だ。俺の横になぜか1食分多く置かれている? 悩んでいると、妹と父親がやってきた。


兄貴(あにき)、部屋で何してたんだよ! 凄くうるさくて寝不足ぎみなんですけど…」


 うるさく? ……だとぉ?


 こいつは俺の妹で『千丈ひより』中学3年生だ。背はクラスで女子二番目に小さく130センチしかない。

 小学高学年のような、スラっとした“ちんちくりん”な容姿で、実際ランドセルと帽子をかぶせれば小学生として違和感なく通学できるだろう。


 昨晩についてうるさくした覚えはない。少し考えこんでいると”ひより”は無視されたと思ったようで凄く不機嫌な目付きで睨んできた。

 おいおい、そんなに見つめるとお兄ちゃんはドキドキするぞ。


「いや、ごめんな!! 夜に部屋の片付けをしなくてはいけないと、そんな使命感に駆られてしまったんだよ、ひよりもたまにはあるだろ?」


「ないわよ、頭おかしくなったの?」


 楓のせいだ!!

 おそらく、俺を山荘に連れ出した時のことだろう。まったく記憶にない出来事だ。

 しかも、隣室に響くほどに騒がしくても目覚めないとは自分自身に驚く。眠りが深いということを認識していたが……ここまでとは思わなかったな。


「お前の兄ちゃんを変人扱いしないでくれ!」


「うるさぁい黙れぇ! 寝不足の頭に響くのよぉ!!」


「二人とも仲が良いのはいいことだが、早くご飯を食べないと学校に遅れるんじゃないか?」


 父の言葉で時計を見る…やばい、予想以上に時間が経過している。


「いただきます!!」


 こうして、兄妹(けいまい)二人して食べ始めた。結構食べるのは早いほうだ、量もそれほどあるわけじゃないし。ほぼ食べ終わるとリビングの扉が開かれて誰かが入ってきた。


「あっ、先に食べている、です!?」


 なぜ、楓がここに来る!? 俺が唖然あぜんとしていると、母親が楓に話しかけた。


「楓ちゃんおはよう、ご飯の用意はできているから食べちゃってね」


「はいぃ、です。ありがとうございます、ですぅ」


 なあにぃ!?

 俺ははしでご飯を摘まんだままの状態で硬直化した。

 楓ちゃんってなに? なぜ、母親が声をかけている? この独り分多い食事は楓の分ということなのか?


「ご主人様、お隣りに失礼しますねぇ、ですぅ」


「……」


 聞くべき事柄がたくさんありすぎる。何から聞くべきだろうか?


「どうしたのですか、ですぅ? ご気分でも優れないんですか、です」


 人の顔をのぞき込むなよ! それに近いぞ……

 楓は、おでこを俺の額に合わせてきた。


「……何してんの?」


「ご主人の脳波に異常はない、です。脈拍と体温は……少し高い、です。でも正常範囲、突っ込み正常モードと楓は判断する、ですぅ」


 勝手に人の体の健康診断をしないで貰いたい。そもそも、突っ込み正常モードってなんだよ?

 しかし、健康スキャン機能もあるんだなぁ。またひとつ良いところを見つけた。


「楓さん、そんなのほっとけば早く食べて学校に行こうよ」


「ハイ、です。ご主人も早くしないと置いてっちゃうぞぉ、です」


「……置いていく? 」


「学校に決まってるでしょ! 兄貴もあんまり楓さんに心配かけたらダメなんだからね」


 どうなっている? 楓がなんで家族に馴染んでいるんだ?

 俺の知らない間になにか洗脳魔法でもかけたのか。


「楓、ちょっといいか? 」


「何でしょうかぁ、です? 」


 すぐに確認する必要があるぞ。放置できるレベルを越えている。

 俺は楓の腕をつかんで廊下に連れ出した。


「おい楓、なんでお前が家族と会話しているんだ?」


「ああ、それですか、ですぅ。楓が預かった手紙は何通もございます、です。もちろんご主人のご家族分もございました、です。それぞれにお渡しして説明しましたから、ですよぉ。これからはご主人の家庭で生活白物魔家電として置いていただくことになりました、ですよぉ」


 こいつをか? 家電としてだとぉ!?


「……そもそも家電に、ご飯はないだろう!!」


「楓は白物魔家電の旧モデルですが製品の性能面や品質面では最新式とほぼ変わりません、です。食事を行うこともちろん出来ます、です。タンパク質等の外部エネルギーを摂取して外皮組成を行う機能は当然ございます、ですよ」


「…ごはんえるんだ。ちなみに最新式はどんな機能があるんだ?」


「お買いものする際に便利な電子マネー決済機能とか、です。ちなみに大昔のSuicaと同じ、です」


「それって機能退化してない!?」


 なんでSuicaなんだ? どこでチャージするんだよ!!

 電子マネー決済システムは未来でも健在なんだな。しかし、ロボットも食事をする時代になるとは未来は本当に驚きだ。


「ご主人さまぁ、楓のご飯時間がピンチ、ですぅ」


「おお、悪かったな、ゆっくり食べてくれ。俺は学校に行ってくるな」


「がぁーん、ですぅ! 一緒に初登校がぁ」


 ひよりと一緒の中等部だろう。同じ敷地だが校舎が違う。

 ちなみに妹と一緒に登校などしたことは1度もない。帰宅時とか外で偶然出会っても話しかけられる事はない。

 名前を呼んでも、無視されて上げた手の降ろしどころを無くした事があったな。


 恥ずかしがりやさんだから。今度は、後ろから抱っこしてあげようかな。喜ぶかな……


「じゃーな!!」


 急いでリビングに戻る楓を置いて玄関から外に出る。いい日差しだ、今日も暑くなりそうだな。学校に向けて少し速足で歩き始めた。


 **


「おっす、千丈。一緒の登校になるなんて珍しいな」


「ちょっと朝に色々あってな出るのが遅れた」


 登校中に話しかけてきたのは、クラスメイトの花咲はなさき(じん)だった。

 中高一貫の学校では、大抵たいていが、エスカレーター式でそのまま高校に来る。中学を通してのクラスメイトなので、かなり気心の知れた仲である。


「かわいい妹と遊んでたんだろう」


「朝からそんな時間は取れないなぁ」


 放課後でも、夜でも取れないけどね。


「俺が遊んでやろう、ひよりちゃんかわいいからな」


「お前に構って貰うような、妹は持ち合わせてないぞ、県警少年課のお世話になりたくなければ半径100メーターに入ることを禁じるぞ。このロリコンがぁ」


 妹の見た目は可憐だ。学校で中等部女子ランキングで上位に入るらしい。

 家にいるときと外にいるときは全然違うけど。学校敷地ですれ違うこともあるが普通に無視される。

 きっと恥ずかしいのだろう。


 俺ですら構って貰えないのに、こんな変態が近付いたら危ないだろう。明日からは防犯ブザーを必ず持たせよう。


「ひどいな、かわいい物をかわいいと言って何が悪い。そして俺はロリコンではないぞ。そもそも俺は17歳で、彼女は15歳だろ。2歳の年の差は、わずかで許容の範疇はんちゅうだ」


「年の差は確かにそうかもな、高校2年男子と中学3年生はお付き合いできる年頃だもんな」


 もちろん、ひよりと花咲の事ではないけど。他の幼女の所に行け!


「恋愛対象という話をしていたんじゃないけどな。好みでいうなら実際は、もう少し年上がいいな」


「ほう、ロリコンじゃなくて熟女じゅくじょ嗜好しこうがあるのか?」


「なんで、千丈は極端きょくたんに話をもっていくんだ?」


「ご主人はかなりの熟女嗜好があるの、です。お仲間をお探し、ですぅ」


 楓がいつのまにか後ろに立っていた、しかも会話に普通に混じってきた。

 ほら、花咲も固まってるぞ。この女が誰なのかわからずにどう接して良いか判断に困っている感じだ。まあ、いきなりの登場に戸惑っているのは同じだが。


「なんでここにいる? 中等部の校舎はあっちだ」


 俺は中等部の校舎がある方向を指差した。


「ご主人さまは、なにか勘違いされている、ですぅ。楓が中途編入したのは高等部の2年、です」


「なにぃ!?」


 同学年かよ!?

 てっきり、ひよりと同じ中等部だと思った。よく見るとしっかり女子の制服をしっかりと着ている。リボンの色は高等部2年のグリーンだった。


「おいっ千丈。なんだよ!! いつのまに、こんなかわいい子と仲良くなくなっているんだ」


「別に仲が良いわけでないが……」


「ハイ、です。二人は未来を掛けて立ち向かう運命共同体ぃぃ、ですぅ!!」


 自信満々でこんな爆弾発言を大声でしないでくれ!?

 周りを登校している生徒達が遠巻きにひそひそ話をしているじゃないか。


「知らない間に、お前は大人の階段を登ってたんだな…馴染みとして応援していくよ」


「ありがとうございます、です。ご主人さまの友人Aさん、ですぅ」


「俺は花咲仁というんだ。挙式には司会進行をさせてくれよな長年の夢だったんだ」


「花咲さまですね、私は楓と申します、です。これからもどうぞよろしくお願いいたします、です。それと、司会進行はむずかしい、です。もう段取りはできております、いまさら組み直すのはたいへん、です。友人代表でのスピーチならまだ未定なのでお願いします、です」


「何の話しをしてんだよ⁉」


「ご主人の挙式、です。ああっ楽しみ、です」


「そうだぞ千丈、俺達は凄く大事な話をしているんだ!!」


 なんだよ挙式って、しかもなんで握手してんだこいつらは?

 おっと、それどころじゃない、遅刻してしまう。

 神前が、チャペルがどうとか話し込んでいる二人を置き去りにして校舎に向かう。


 通学路上で何か身ぶり手振りで議論している二人がいる。他には、もう通学している生徒の姿は見えなかった。

 日計ランキングで一桁台になってましたぁ、感謝、感激ぃ、白物魔家電楓、ですぅ!? 本当にありがとうございます、です。


 なお、投稿は不定期投稿となります、です。

 Twitterで投稿時期をお知らせして行きます、です。http://twitter.com/yasusuga9

 ご意見、ご感想は"楓"が責任を持ってご主人に良いことだけお伝えするっす、ですぅぅ。

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