表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白物魔家電 楓(しろものまかでん かえで)  作者: 菅康
第零章 プロローグ
1/115

白物魔家電とは

白物魔家電のかえでが貴方を不思議な世界にご招待する、です。

この地には、本当に色々な謎がたっくさん、です。

そんな、てんこ大盛りのお話をお楽しみ下さい、ですぅ。


始まるっす、ですよぉ

 挿絵(By みてみん)


 序章

 

 白物魔家電とは、

 家電という言葉を聞き、どう感じるだろうか?

 電化製品として一般家庭に普及している冷蔵庫や炊飯器、電子レンジなどを多くの人は想像するだろう。


 これは、俺の元にある一台の家電がやってきて、始まった物語だ。


 その家電は自分で考えて動く、もちろん話す事もできる。

 そして、びっくりするぐらい美少女の造形(・・)だ。


 現在、家庭用の掃除機でも自立で動く物が市販されて、別の製品では会話をすることができるロボットがすでに開発、販売されている。だが、この家電を知ると、それらが”おもちゃ”だと思えてしまうだろう。そのぐらいの凄い性能を有している。それが、未来から来た白物(しろもの)()家電(かでん)(かえで)だ。


 魔術と科学が融合し、魔科学なるものが未来に産声をあげた。

 その技術が人工的な生命を生み出し。それによって出来たアンドロイドが楓だ。これは、()波動(はどう)というエネルギーを動力源として活動する。


 魔波動については話が進めば明らかになるだろう。

 だから、楓について少し話すことにする。


 この家電の性能は優秀なのだが、性格は残念としか言いようがない。

 まず、挙動がおかしい。そして自分の欲求に素直だ。そして、一番最悪な点は、行動の全てが主人の為になる、と思っている事だ。後先を考えずに突っ走る、非常に迷惑極まりない存在だ。


 廃棄処分をしたいのだが、どのように分別してよいのか不明だ。

 冷蔵庫の横に貼ってあった、市の家庭ごみ分別リストには表記されていない。そして、市の有料廃品回収の欄にも家庭用アンドロイドとは記載されていなかった。


 どうしようもなくなり、ブラウザを起動して、市のホームページを検索をしてみた。

 そこには分別検索なるものがあった。早速検索をしてみよう。だが、アンドロイドで検索をすると携帯電話と検索結果が表示された。だめだ、これじゃない。


 続いてロボットで検索したがロボット掃除機 (家庭用)と表示された。やはり無理だった。検索を続けると区役所に設置されている家電回収ボックスという存在にたどり着く。そこには投入口30cm×15cmに入る長さ30センチ未満の物と注釈があった。こんなに小さいボックスに楓はとても収まらない。


 楓の大きさは縦150㎝ぐらいだ、これが収まる資源回収BOXは出来ないだろうか? 市の早い対応を願って止まない。その時、俺の背後に近づく影があった。


「ご主人なにかお悩みなの、ですかぁ? はっ!? もしかして楓の事をお考えなの、ですかぁ。もしぃそうなら凄く照れるの、です」


 そう、こいつだ。これが楓だ。

 語尾に”です”を付けて喋る。へんてこな家電だ。


「そうだな。お前の事を考えていた」


「うひゃぁ、ですぅ。相思相愛のご関係、ですねぇ。実はぁ楓はいつでも、ご主人の事だけを考えているん、ですよぉ。きゃぁぁ言っちゃった、ですぅ」


 そうか、よかったな。

 プログラムの再インストールはできないのかな?


 そもそも説明書や保証書すらない。そもそも、サポートセンターがないのが困る。

 未来の魔家電量販店も、まだ開業していないだろうし。せめて、どこかに製造元の表記はないだろうか? 返品したい。


「そんなにぃ見つめられると、楓はおかしくなる、ですぅ」


「それは大丈夫だ、もうすでにおかしいからな。気にするな」


 楓は俺の話を聞くと、愕然とし口を開けたまま固まっている。どうせ次に言う言葉はひどいだの、なんでだろう、だと想像ができた。


「なんで、ですかぁ? ひどい、ですよぉ」


 ……ほらな。


 さて、こいつの出会いについて話をしないと始まらない。

 スイスの暴挙についても後で説明しよう。


 ちゃんと見ていないと、楓はとんでもない事をしでかすから。



 さて、話が進めば色々な謎が解明していくだろう。

 俺を取り巻く世界の新しい一面を共に歩もう。


 未来は現在とつながり、その原点は今ここから始まる。


 『白物魔家電 楓』の話を今始めよう。

白物魔家電 かえでの物語にお越しくださりただ感謝いたします。

未来から来た美少女アンドロイドの楓は無邪気で楽しいキャラを考えました。

いちゃいちゃ、ドロドロにならない話は、今まで見たことのない主人公との絡みを生み出すかもしれません。


おかしなロボットと主人公のお話にお付き合いいただければ幸いです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ