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魔術師は現代社会に殺される  作者: 軌跡
第二章 弱者の居場所
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嵐の前触れ 6

「お姉ちゃん、警戒心が結構強いからね。臆病、って言ってもいいのかな? 異性同性を問わず、事務的な対応を取ることが多いんだけど……」


「な、なんだ?」


 彼女はまた顔を近付ける。少しでも押されたら、接触事故を起こしそうな至近距離。離れなければと思うが、好奇心一杯の瞳に吸い込まれていく。

 フェイと同じ美少女なのもあるだろう。時間が立つにつれて、この状況を幸せに思う自分がいた。


「角利さん、誰かに似てる。誰かな……だからお姉ちゃん、すぐ懐いたと思うんだけど」


「動物みたいだな……」


「一線を越えると直ぐデレッとする辺り、猫みたいじゃない? ――あ、分かった! オジサンだ!」


「ちょっと待て! 俺はれっきとした17だぞ!?」


「いやそういう意味じゃなくて! 私たちの生活を支援してくれる人のこと」


「支援?」


 何だか、入ってはいけない領域に足を突っ込んだような。

 急いで話題を切り替えようとするも、手遅れだった。ヴィヴィアは何食わぬ顔で、重い過去を告白する。

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