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魔術師は現代社会に殺される  作者: 軌跡
第二章 弱者の居場所
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祖父と孫、下心 6

 なお、公私混同はしないのが祖父との約束である。ここではあくまで、一生徒と学長、の関係で振る舞わねばならない。


「……あの」


 弛緩しかんした空気に釣られたフェイが、ようやくこちらへ近付いてくる。

 紅茶の有無を問われると、彼女は慌てながらも断った。後はソファーに座ろうとせず、角利の背後に定位置を取る。


「おいおい、遠慮しなくていいぞ」


「い、いえ、問題ありません。話の主役はお二人なんですし」


「ギルドの話すんだぞ? 別に――」


「ぬ? ギルドがどうかしたのか?」


 二人分のティーカップを持って、御法が戻ってきた。角利には砂糖とミルクもついている。


「いや、隣りの彼女――フェイ・モルガンさんが、うちのギルドへ協力してくれることになって。他のメンバーを見つけるまでの仮、だそうッスけど」


「……ふむ、ギルドか」


 途端、御法の顔が固まった。

 どうも気に喰わない出来事があったらしい。彼は意外と根に持つタイプだ。無関係な二人がいるにも関わらず、顔の皺を濃くしていく。

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