表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔術師は現代社会に殺される  作者: 軌跡
第二章 弱者の居場所
42/168

祖父と孫、下心 1

 学園の授業は、とっくの昔に終わっていた。

 幸いにも欠席扱いにはなっていない。由利音がしっかり連絡してくれたそうだし、学校の方でも魔物・ゴーレムの出現は話題になっていた。それが正体不明の魔術師によって倒された、とも。


「……どうやら、学園の方から手が回ったようですね」


 階段を角利と一緒に昇る、フェイの言だった。

 返答には頷きと納得がある。学園のトップは四治会とも深い縁を持っている人物だ。国の介入かいにゅうを防ぐ権力こそないが、近辺の出来事であれば誤魔化してくれる。

 で、現在。二人はその学長のところへ向かっていた。

 魔術師育成学園・セイメイは西と東、中央の三つの校舎で作られている。角利達が歩いているのは中央校舎。最上階である四階へ上っていく。

 周りに生徒の姿はない。教員さえ怪しいほどで、すれ違うのは研究者といった風の人達だ。もっとも羽織はおっているのは、白衣ではなくフード付きの黒いローブ。

 理由は単純だ。魔術師育成学園の関係者は、基本として黒いローブを羽織る。生徒も教師も、専属している学者も同じ。つまりは制服の一部である。

 所属によって色が異なるため、黒は学園に限定された制服だ。さっき襲ってきた青年が、紅い制服だったように。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ