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魔術師は現代社会に殺される  作者: 軌跡
第一章 EとS
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魔剣乱舞 6

 もう合図はない。

 主の決意を讃え、剣の山が殺到する――!


「くっ……!」


 最初の数本を弾くフェイだが、真っ向勝負は危険と判断したのだろう。爆撃にも等しい鉄の豪雨、隙間をぬうように突っ走る。

 その軌道は、角利からすれば手の平で踊る人形も同じ。

 視線がぶつかる。

 力の激突も、直後だった。

 しかし鍔迫つばぜりあいは一瞬。角利は攻撃の手を緩めず、発射した剣でフェイを払う。

 更なる追撃は自ら。

 射撃の隙を補填する形で、踊るような剣戟けんげきが展開される。


「っ、貴方……!」


 恨み、妬みさえこもったフェイの瞳。

 魔術を使用しているため光を蓄えたそれは、糾弾きゅうだんに相応しい眼差しだった。


「どういうことです!? たかだか評価Eの生徒が――」


「古傷でね! 一対一じゃないとロクに魔術も使えないんだよ!」


「そんな、馬鹿げた話が――っ!?」


 話している間にも、攻勢は動き続ける。

 後退と回避を繰り返し、どうにか戦闘を続けるフェイ。が、誰が見ても防戦一方、趨勢すうせいは角利に傾いている。

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