表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔術師は現代社会に殺される  作者: 軌跡
終章 少女の存在、真実
133/168

真実 14

「いやはや、危機一髪だねえ。ドラゴンが校舎に突撃するもんだから、ビックリだよ」


「外はどうなってるんですか? 爺さんの言う通りなら、町にも魔物が――」


「出てるよ。ほら、下」


 位置はちょうど市街地。人々の悲鳴も、冷たい空気の中ではよく響く。

 その数は、もはや軍勢だった。

 逃げているのはほとんど一般人だろう。中には無事な魔術師もいるが、盾になろうとする無謀な者はいない。いたところで数秒後には飲まれるだけだ。

 これで一体、どれだけの人が生き残るのか。

 そもそも事態を収束させる術はあるのだろうか? 封鎖するにしたって、数百、数千という数の魔物である。下手なバリケードは物理的に突破されるだけだ。


「どうする? 角利君」


 ドラゴンを追うか、逃げる人々に手を差し伸べるか。


「ドラゴンを追う方向で。町の方は、適任に委ねるしかないッスね」


「了解! じゃ、しっかり掴まっててよ!」


 エンジンの音が代わる。

 由利音は姿勢を低く、角利も同じように頭を下げた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ