表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔術師は現代社会に殺される  作者: 軌跡
終章 少女の存在、真実
122/168

真実 3

「ねえ、フェイちゃんと喧嘩でもしたの? 彼女、朝早くに見掛けたけど」


「ど、どんな様子でした? 俺、今日まだ会ってないんスよ」


「ちょっと思い詰めた感じだったけど、そこまで暗くはなかったかな。やる気に溢れてたとは思う」


 だとすると、御法の行方を探っていたんだろうか? これから命を断つ、なんて雰囲気には聞こえない。

 ともあれ人前に姿を現したのだ。由利音のランニングコースは学園の周辺だし、予想した事態には至らなかったらしい。


「……そういや、病院の事件について新しい情報とかありました?」


「ああ、魔物の管理ミスってことで話が進んでたよ。院長はうちに魔物はいない、って言ってるけど、誤魔化せる状況じゃなさそうだった」


「そうッスか……」


 校舎では予鈴が鳴り始めている。角利たちのクラスは、一時間目から実技の授業。ほかのクラスと合同だし、なるべく早く行動したい。

 もっとも、由利音は焦りを見せなかった。いつも通り角利がサボると、タカをくくっているんだろう。


「……じゃあそろそろ、いいッスか?」


「ああうん――って、一時間目って実技じゃないの? 前も角利君言ってたじゃん」


「いや、最低でも見学はしようと思って」


「ふうん、ふうん……えっ!?」


 仰天した琴森の存在は、どこ吹く風。

 角利は急ぎ、昇降口へと走っていった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ