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ぷろろーぐ
初めての長編ものです。
見切り発車ですのでできれば暖かい目で見守ってやって下さい!!
「アナタ、ダレ?」
事故に遭い、途方にくれている僕がたどり着いた場所には、薄布を一枚纏わせているだけの女性がそこにいた。
透明なガラスの入れ物に入っている彼女は、僕の姿を目で捉えると抑揚のない声で聞いてきた。
僕は何も答えられず、ただ彼女の姿を見ることしかできずにいた。
生気が感じられない無機質さのある瞳が僕を見つめる。
彼女が手を伸ばしガラスに触れると音もなくそれは消えてなくなった。
驚いている僕などお構いなしに彼女は近づき、僕の頬を包み込むように両手を添える。
「アナタハ、ダレ? アナタ、ワタシノナニ?」
先程と同じ質問を僕の目を覗きこみながら問い掛けてくる。
「僕は・・・・・・」
ここまで読んでいただきありがとうございました。
意見、感想などありましたらどんどん書いていってください。
それらは筆者のエネルギーとなります!!