第1章、第2話。魔の力。
また、書かせて頂きました。今回はバトル…とはいきませんが、かなり近いところまでいきます。前回、今回と用語(笑)が多い思うので、近々総集編を作ろうかと思っています。それまではわからない単語が多いとは思いますが、しばし、お待ちください。
時の止まった学校、それもまた新鮮な雰囲気だった。俺は教室を出てからすぐのところにある開いていた窓から身を乗り出した。そして、眼下に望む中庭に見慣れぬ姿を見た。この七崎中学校の制服は緑である。しかし、中庭に立つ者の姿は白い重そうな服を身に着けていた。教師にもあんな趣味のものはいない。やがて、白い服を着た人間はこちらを見上げた。その目は人とは思えないほど、ギラギラしていた。
それは同時に魔の力に心が支配された証でもあった。「さて、面倒だけど片づけないとな。」
俺は親指程の小さくきれいな石と手のひらサイズの機械を取りだした。そして、その機械のあいている窪みに石をはめ込んだ。大きさはちょうど窪みに合っており「…カチッ!」と、はまった。俺はさらに2つの石を取りだした。そして、先におこなったようにその石も機械にはめ込んだ。そして…
「悪いが、仕事なんでね…倒されて貰おうか!」俺は機械…いや、本当の名前で呼んだ方がいいかな?俺はこの機械、ドライバーの横にあるレバーに指を置いた。そして、敵?の前に立った。
敵?というのは相手に敵意があるかわからなかったのでそう呼んだのだが、やっぱり敵だったようで俺を見るなり突然、ビー玉ぐらいの光の玉をとばしてきた。ただ、玉がかなり小さかったため簡単に避けることができた。「フッ…。さて、遠慮しなくてよくなったな」俺はそう呟くと、ドライバーの横のレバーを動かした。そして、叫んだ。「ブレイブ・フォーム!」
その瞬間、俺の体が光に包まれた。 光が収まると俺の体は緑のダサい制服ではなく青、それもかなり黒っぽい鎧を身に着けていた。鎧には所々に金色の装飾がされており、輝きを放っている。マントも同じような色である。顔には仮面がついており、外からは内側を見ることはできないが、内側からはまるで何もつけていないかのように普段と変わらない見え方をしている。
「さて、始めるとするか。」俺は手を空に向けて掲げ、「名槍!バベル!」と叫んだ。すると、黄金の槍が天から舞い降りてきた。俺はそれを手にすると、ドライバーにはめられている黄、空、灰色の石のうち灰色の石に指を触れた。すると、灰色の石は輝きだし俺の体も輝きだした。これは石に秘められた力を解放したということである。そう、俺はこの能力のおかげで今まで勝利を重ねてきた。この力は他の力と違い、自分の時間の経過スピードを通常の経過スピードより遅くすることによって、相手からしてみれば俺が高速で動いているように感じるだけで、俺は特に速く動いているとは感じない。つまり、相手の時間と俺の時間のスピードが違うため、周りからみると速く感じるのである。
…話が長くなったな。
俺は時間を操り、相手の隙をついて一気に距離を詰める。
そして、言い放った。
「格の違いを思い知れ。」
つづく。
今回もありがとうございました。今回はバトルに近いところまでいきました。次回からバトルがメインになります。バトルシーンもむちゃくちゃだとは思いますが、その点はご指摘をお待ちしております。総集編まではなかなか話がわからないと思うので適当に読み流して、あとで読み返してみてください。それでは、失礼させて頂きます。