デミウルゴス・アントロサンギネウス様
「せとうち旅」に集中すると言ったすぐに新作です......。母の実家に帰ってる時にネタを思いつき、キャラ設定をしてたら書きたくなってしまい、書いてしまいました。今回は、この前書きの部分をあらすじを書かないことにします。
———アドナイ国。
我らが王、デミウルゴス・アントロサンギネウス様が治める、どんな種族でも暮らせる素晴らしい国。元々は、この世界の地下にダンジョンとしてあったが、人間どもが攻めてきたため私たちも反撃をし、今では世界に名を轟かす大国だ。
私は、そのアントロサンギネウス様に仕える一般メイド「ネグロ」。アントロサンギネウス様が地下におられた時から仕えている。アントロサンギネウス様が地下におられた時から仕えている一般メイドは二十人。その中でも私はアントロサンギネウス様専属メイドとして特別な権限を持っている。
「ネグロ。この書類をエピステーメーに届けてきてくれ」
「かしこまりました」
アントロサンギネウス様に渡された書類を十の統括者の一人であるエピステーメー様に届けに行く。
十の統括者とは、生、死、魔、知、武、獣、空、創造、陽、心の十人。エピステーメー様は知の統括者で、統括者の中では一番聡明な人物とアントロサンギネウス様が仰っていた。
そして、十の統括者はそれぞれ、守護する土地がありエピステーメー様は《知が留まる書庫/アルカナ・レギストルム》を守護している。アルカナ・レギストルムは、沢山の書物が並んでおりアドナイ国随一の図書館として、様々な人が利用している。だが、エピステーメー様が執務をしていらっしゃる、奥の執務室周辺には、アドナイ国が地下にあった時からアントロサンギネウス様に仕えていたものしか行くことが許されない。
「ネグロ様。アルカナ・レギストルムに何か用ですか?」
「アントロサンギネウス様からエピステーメー様に書類を」
「おや。エピステーメー様は只今創造の統括者のところへ向かわれております」
アルカナ・レギストルムの司書長兼エピステーメー様の副官を務めている、「シュナイン」さんが返されたんだろう本の整理をしていた。どうやら、エピステーメー様は創造の統括者であるアフラ・マズダー様の元にいるようだ。行き違いか.......。
「わかりました。ならば、マズダー様の元へ行ってまいります」
シュナインさんに一礼をし、マズダー様が守護している《創造の工房/クリエア・ファブリカ》に向かう。クリエア・ファブリカは工房や研究室がたくさんあり、ドワーフやエルフなどが働いている。なぜ工房や研究室があるかというと、統括者のマズダー様が様々なものを創造できるからだ。
ちなみに、私たち一般メイド、いや今では「最古二十のメイド」と呼ばれている私たちの中で、十九人がマズダー様が創造したメイドだ。残りの一人はアントロサンギネウス様に創造されており、それが私。
「ネグロじゃないか。どうしたんだ?俺に何か用か?」
「いえ、エピステーメー様にアントロサンギネウス様からの書類を届けにきました。先ほどシュナインさんにエピステーメー様がここにいらっしゃるとお聞きしたのですが........」
「あぁ。エピステーメーなら第一研究室にいるよ。あとついでにエピスメーテーに渡し忘れていた書類も届けてきてくれんか?」
「かしこまりました」
クリエア・ファブリカの近くに行くと、マズダー様が出てきていた。エピステーメー様に渡し忘れていた書類をもらい、第一研究室に向かおうとすると、マズダー様に呼び止められた。
「ネグロは俺たち統括者とほとんど変わらない権限を持っているんだから、様付けなんていらないぞ?」
「いえ。私はアントロサンギネウス様、統括者様に仕えるメイドです。私と統括者様は上と下の関係。同等の権限を持っていたとしてもそのような大それたこと、できるはずもありません」
十の統括者様はアントロサンギネウス様の昔のご友人たち、「十一の創造主」に創造された存在。その十一の創造主の一人であるアントロサンギネウス様に創造された私も、十の統括者様と同等の権限を持っている。が、私はメイド。できるはずもない。
「相変わらず堅苦しいな。ま、俺としちゃ好きな時の呼んでくれたらいいよ。じゃあな」
マズダー様は大口を開け豪快に笑いながら行ってしまわれた。改めて、第一研究室に向かう。第一研究室は総合的な研究をしており、どんな種族でも入ることできる。第一研究室とは他の研究室は分野が分かれたおり、入ることができる種族が限られている。
入り口に着くと扉には「実験中!用がある方はしばしお待ちを!」と書かれた張り紙が貼ってある。第一研究室の実験は危ないものが多いので、扉や壁は分厚く丈夫にできている。休憩室で待つことにしよう
「ネグロ様!お疲れ様です!」
「お疲れ様」
「ネグロ様じゃないですか!お疲れ様でございます!」
「ありがとう」
私は最近になって知ったのだが、アドナイ国にはファンクラブがありアントロサンギネウス様や統括者様、そして私たち最古二十のメイドにもあるという。その中でアントロサンギネウス様ファンクラブと同じくらいの勢力のファンクラブある。それが私のファンクラブだそう。
アントロサンギネウス様のファングラブは「地下ダンジョンアドナイ国」だった時から仕えていた全員が入っているらしい。十の統括者も。
休憩室を訪れた研究員たちに挨拶をしていると、第一研究室の研究員も来ていた。実験が終わったようなので、第一研究室に行く。
「ネグロじゃないか。君がここに来るとは珍しいね」
「あー!ネグロ様だー!久しぶりです!」
ちょうどエピステーメー様が第一研究室室長の「ゴーダー」さんと帰ってらっしゃる途中に出会った。ゴーダーさんは触手が動いているから喜んでいるだろう。
「アントロサンギネウス様から書類です。ゴーダーさんは触手を離してください」
いつの間にか腰回りにゴーダーさんの触手が巻き付いている。本人曰く無自覚なんだそう。
「あぁ。すみませんね」
「シュナインに言ってくれたらわざわざこんなところに来なくてよかったのに」
「こんなとこはひどいですよ!エピステーメー様!」
「アントロサンギネウス様からのご命令ですから。確実に遂行しなければなりません。それではゴーダーさんお邪魔いたしました」
お二人に一礼をしてアントロサンギネウス様の執務室へと戻る。扉を開けて中に入ると魔の統括者でアントロサンギネウス様の片腕的存在である「アバドン」様がおられた。
「おぉ。戻ったか」
「遅くなってしまい申し訳ありません」
「別にいい」
「アントロサンギネウス様、こちらの件ですが........」
アントロサンギネウス様の後ろに立ち、お二人の様子を眺める。アバドン様は魔の統括者で魔族や魔物の王だが、十一の創造主様たちに創造された存在としてアントロサンギネウス様に忠誠を誓っている。
一見、外見は女性に見えるのだが、性別は中性だ。なんでも、アントロサンギネウス様を愛しているから女性の姿をしていると。
すると、アントロサンギネウス様がアバドン様から渡された資料を見て難しい顔をしておられる。アバドン様もだ。それほど重大な案件なのだろうか?
「ふむ.......。ネグロ。———今すぐ、十の統括者とベラトル・セプテム・メイデンを呼んでくれ」
「かしこまりました」
アントロサンギネウス様の命令で、私はすぐに十の統括者と「ベラトル・セプテム・メイデン」を収集する。ベラトル・セプテム・メイデンとは、《武による七人のメイド/ベラトル・セプテム・メイデン》で、一般のメイドとは違い、戦闘が中心のメイド。外交の時などは、メイド兼護衛でアントロサンギネウス様と同行する。
《伝言/メッセージ》
<統括者様、ベラトル・セプテム・メイデン、アントロサンギネウス様が集まるようにとご命令です。急ぎ、玉座の間に収集を>
<了解>
魔法、《伝言/メッセージ》で収集をかける。アントロサンギネウス様とアバドン様は玉座の間へと。私は十の統括者様とベラトル・セプテム・メイデン達が集まっているだろう、玉座の間の前にある部屋《魔物の集い/
ダエモニア・コンクラーヴェ》に行く。
「統括者様、ベラトル・セプテム・メイデン、揃っていらっしゃいますか?」
「スウィートハートとクアイは他国に行っているため、来ていない」
「かしこまりました」
「スウィートハート様とクアイ様に同行しているテナとマナも来ておりません」
生の統括者であるスウィートハート様と空の統括者であるクアイ様、そしてそのお二方に同行しているテナとマナは来ていない。それを了承して拝謁の並びを決める。そして、目の前にある細かな装飾をされている、拝謁の扉を開ける。
あとは、アントロサンギネウス様が入室されるまで私たちは礼をする。後ろの私たちが入ってきた扉が開き、大きな存在がこの場を包む。
「デミウルゴス・アントロサンギネウス様、並びに魔の統括者様アバドン様のご入室です」
これから、この後書きに「これからどうなっていくのか——!」的なことを書いていきます。何かご指摘いただくところがございましたら申し訳ありません。




