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第3話 オレの解答! (3)

***

 

 バスは海岸近くの大きな駐車場に止まった。休憩とちょっとした自由時間だった。

 

 お土産を見てる奴、ソフトクリームをほうぼってる奴、海岸で映え写真を撮ろうとポーズをキメてる奴ら色々だった。

 

 オレはフレッシュなパインジュースを飲みながら、松田と海岸をふらりとした。


 波打ち際の傍の一角で、晃惟(あきなり)先生が生徒に囲まれて、一緒に写真を撮っているのが目に入った。

 青い空の元、穏やかな波が寄せる砂浜。

潮風になびくロングヘアにミニスカート、華奢な脚がのぞく。そんな女子達の間に苦笑いを浮かべつつも、満更じゃなさそうな先生の顔がオレは見ていられなかった。


 オレは青春の1ページを見せられて、男のオレでは勝ち目がない気がした。

 

 

「ねぇ、葉山くん達も一緒に写真撮ろう?」

同じクラスの女子が話しかけてきた。


 オレは先生への当てつけみたいな気持ちで、いつもより近い距離で女の子達と写真を撮った。乾いたシャッター音の度に、ちょっとおちゃらけたポーズをキメる。そうこれが普通みたいに。


 先生の視線がこちらに向かないか、オレを奪られると思って気が気じゃないと、そう思って欲しい…。


虚しいけれど、これはさっきオレが思ったこと……。

 ただ、オレだけの気持ちでしかないのが悲しくて可笑しかった。


 『こんな綺麗な景色の中、先生しかオレには映らないんだぜ、先生…』


 ギュッと握った手は後ろ手に隠した。



 女子たちは撮った写真を確認しては、高い声を上げて楽しそうだった。



 写真に写ったオレは楽しそうで、羨ましかった。

 
















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