あーかい部! 〜部室棟 乙女の干物 集まりて 怠惰を極め 綴るは実績 電子の海へ あゝあーかい部〜 14話 恋愛観
ここは県内でも有名な部活動強豪校、私立池図女学院。
そんな学院の会議室、現場……いや、部室棟の片隅で日々事件は起こる。
あーかい部に所属するうら若き乙女の干物達は、今日も活動実績を作るべく、部室に集い小説投稿サイトという名の電子の海へ日常を垂れ流すのであった……。
ここは県内でも有名な部活動強豪校、私立池図女学院。
そんな学院の会議室、現場……いや、部室棟の片隅で日々事件は起こる。
あーかい部に所属するうら若き乙女の干物達は、今日も活動実績を作るべく、部室に集い小説投稿サイトという名の電子の海へ日常を垂れ流すのであった……。
池図女学院部室棟、あーかい部部室。
「……。」
白ちゃんは1人、パソコンのキーボードを打ち鳴らしていた。
「…………、いよっし!お〜わ
仕事に一段落つけた白ちゃんが席を立ちくるくる回ってはしゃいでいると、
「おは
「り
ドアを開けてきたみどり先輩と目が合った。
「……。」
「……。」
・・・・・・。
2人は無言で着席し、呼吸を整えた。
「……私は何も見ていませんから。」
「……こんど何か奢らせて?」
「い、いえいえ!?お互い様ですよこういうのは……!?」
「ありがとうみどりちゃん。」
今日の部室は一段と静かだった。
「きっとひいろちゃんも、こういうところに惚れたんでしょうね……。」
「それは違います。」
「そこ謙遜するとこちゃうんかい。」
「はっ!?すみませんつい……///」
みどり先輩は頬に両手を添えて顔を赤らめた。
「とんだ粗相を……。」
「いやまあ、いいのよ?2人が仲良い分には。」
「お心遣い、傷み入ります。」
・・・・・・。
「……で?『違う』ってのは
「はいっ!ひいろさんは私の悪い子な一面を肯定してくれたんです……!自分の欲望に正直でいるときがいちばん幸せそうだって……///」
「めっっちゃ食い気味に答えるわね……。」
「はっ!?すみませ
「いやもういいのよそのくだりは。」
「うぅ……、」
「いや〜、アツいわね〜。」
「換気でもします?」
「気温じゃなくて2人がってことよ……。」
「そ、そんな……!?///」
みどり先輩が照れていると部室の外からこちらに近づく足音が聞こえてきた。
「……!」
「みどりちゃん……?」
今の今まで照れていたみどり先輩が足音に反応してドアの前で来訪者を待ち伏せた。
「おは
「ひいろさん♪♪」
ドアが開けられるや否や、みどり先輩はひいろに抱きついた。
「参ったなぁ……///」
ひいろは身動きが取れず、目尻を下げて困った顔をしていたが、その腕はみどり先輩の頭を優しく包み込んでいた。
「うわあすごい。なんでわかるのよ……。」
「慣れれば顔を見るのと同じように区別できますよ?」
「へ、へえ〜……。」
出入り口でのイチャイチャも程々に、2人はパイプ椅子を寄せ、隣り合って着席した。
「当然のように隣いくのね……。」
「ひいろさんの隣が私の席ですから♪」
「……///」
「いや〜とんだおしどり夫婦ですこと。」
「?……おしどりは一夫多妻ですが。」
「おしどりのオスはメスが身ごもると次のメスを探して去っていくんだよな。」
「そこは照れるとこちゃうんかい。」
「誤解はダメだぞ白ちゃん。」
「誤解といえば、釣りエサで有名なゴカイは乱○式ですね。」
「流れるようにうんちく入ったぞこの子……!?」
「魚類なんかにもよく見られる形式だな。雌雄入り乱れて水が生殖細胞で濁るのは壮観だ。」
「へー……。」
「つまり『個』の相手を意識した恋愛は贅沢ってことです♪」
「お、当てつけか?」
「はっ!?す、すみません……ッ!白久先生に話すおはなしではありませんでした……。」
「みどりちゃん、なかなかいい性格してるわね……。」
「そ、そうだ白ちゃん!酵母菌の話でもしようか……!?」
「無性生殖やないかいっ!」
「ひいろさん、ここはせめて宿主を要するバクテリオファージの方が……!」
「そうだな、せめて多様性を獲得できる可能性は残した方が……。」
「あ〜もうはいはい!つまりアレね?つがいになれるアンタらは最高に人間らしいってことで、この話はおしま
「それは違うかと。」
「褒めたのに食い下がるの……!?」
「フッフッフ……。白ちゃんはまだまだ浅はかだな。」
「仕方ないですよひいろさん。白久先生は恋愛に関しては赤ちゃんなんですから。……『白ちゃん』ですけど。」
「おい。」
「というわけで白ちゃん、問題だッッ!」
「へいへい……。」
「恋愛においてもっとも人間らしい行為は何ダァ……ッ!?」
「えぇぇ……。」
「フフ♪ヒントは『法廷』です♪」
「おいこら。」
「ふふん♪わからないか?わからないか?」
「ひいろちゃんってみどりちゃんといるときいつもこんなんなの……?」
「いえ。今日は特別にハイです。」
「何せ今日はたっぷり知識をひけらかせるからなあ……♪」
「いつもの仕返しってわけね……。」
「白久先生。ひいろさんをこんなんにした責任、とってくださいね♪」
「私のせいかこれ?」
「さあさあ白ちゃん、今日はワタシとみどりちゃんに……!
「「黙って知識をひけらかされなさいっ!」」
「へいへい……。」
あーかい部!(4)
ひいろ:投稿完了だ!
白ちゃん:はいはいおつかれー
きはだ:あれぇ?なんか白ちゃん雑じゃない?
白ちゃん:糖分過多で胃もたれしてんの
あさぎ:あ〜……
ひいろ:はっはっは!いつも知識をひけらかされるワタシたちの気持ちがわかったかー!
白ちゃん:別の疲れだって
あさぎ:なんかひいろ今日テンション高くない?
白ちゃん:察しろ
きはだ:阿吽の呼吸は進んでやるから美徳なんですぜ白ちゃん
ひいろ:みどりさんは言っていた……『白久先生は恋愛に関しては赤ちゃん』と。
あさぎ:『白ちゃん』で『先生』なのにね
きはだ:みどり先輩やるぅ〜
白ちゃん:おいこら
あさぎ:で、ひいろの問題の答えって?
白ちゃん:不倫だって
きはだ:草ァ!
あさぎ:確かに浮気が咎められるのって人間くらいだもんね
きはだ:ライオンとか浮気する側が他人の子を処すもんねぇ
白ちゃん:最近のJKの倫理観わからんわ
きはだ:仕方ない
あさぎ:赤ちゃんだもん
ひいろ:大きくなれよ……?
白ちゃん:こいつらぁ……!




