1/2
第1話 偽・金と銀の伝説
銀の花火が打ちあがる
金の星々が笑った
機械が運命をつづっている
機会が運命をうばっている
(人はきっと自分以外の人達に操られてやまない生き物なのだろう)
(考えてみて それは簡単な事なのに)
(一つだって 真剣に考える事もしないんだ)
(楽な方に流されてばかり)
(偽りな世界に 笑いかけて)
(幸福にしてもらったと勘違いしてる……)
金の王が嗤っている
銀の王女が嗤っている
嗤い声がこだましている
「「ああ、やっと私達に都合の良い世界ができた」」