災禍の人魚姫は竜と結託する

人魚の一の姫エリュシオネーは「災禍の姫」として民からは恐れられ、末妹を次期王にしようとする者たちからは邪魔者として忌み嫌われていた。
ある日、末妹が人間を婚約者として海に連れてきたとき、エリュシオネーは思い出したのだ。
何故自分が「災禍の姫」と呼ばれたのか、どうして災厄を起こしてしまったか、
そして、いかに自分が人間に憎んでいるかを―――

人間は海の国ノッケンメーア王国の支配を画策。更に記憶を戻したエリュシオネーは妹たちと共に陸へ流されてしまう。

そんな時、遥か昔に幼馴染だった黒竜と再会する。

「そうだ、竜と結託しよう。」