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忘れ去られた世界の魔術士   作者: 夢乃 時雨
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始まりの始まり

いろんな作品に感化されて試しに書いてみようと書いたものです。

まだまだ勉強したてなので温かい目で読んで頂けると泣きはしませんが正座しながら喜びます。



人が人であると認められるには大きく分けて3つある。

1つは生きていること。

2つ目は殺人を犯さないこと。

そして3つ目は、人の形を保っていること。


人が人であるために、神が神であるために、その形は断じて変えてはならない。それは誰しもが生まれたときから自然と思っていた。同種を殺すことがいけないと、心の中でそういうものなのだと認識しているからこそ法があり、人はここまで生きながらえてきた。

しかし2050年、夏。


それまで禁忌とされ、誰も踏み込まなかった世界へと日本のとある研究者が入ってしまった。詳しいことは分からないが、その研究者が極秘裏に進めていた『人類超進化実験』という人間の遺伝子に何らかの多種族の生物の遺伝子を投与することに成功したのだ。

当然、そのことは学会や国内に留まらず、国外でも問題になったが、その研究者が投与した遺伝子は人間とは程遠い種族であったものとわかり、そのうち拒否反応でも起こして勝手に死ぬと考えられた。

すぐに研究者は頑丈な防弾檻の中に隔離され、死ぬときを待たれた。

そして2日後。案の定、研究者は苦しみ、のたれ死んだ。葬式も行われ、火葬もされた。誰もが安堵した。起きてはならないことが防がれたことに自然と喜んでいた。しかし、翌年の1周忌。遺族や国の話し合いの末、念のため遺体を堀起こし確認することになった。ここまで言えばわかるだろう。そう、掘った穴にはなにもなかった。正確に言えば棺と備えられた花はあったのだが、焼かれて骨になっているはずの体が存在していなかった。彼は消えたのだ。さらに、このまま消えてくれていれば良かったものの、そう上手くはいかなかった。

3年後、当時、中華社会主義連邦国こと元中国で国際放送が行われたのだ。

内容は簡単に話すと、『人類超進化論』の提唱と『人類超進化実験』の成功を表明したのだ。その放送から数分後、世界中で『生物多用進化型社会』を目的とした組織、『NOMO's』による世界の力を、在り方を、徹底的に変える革命が始まった。


「と、ここまでが今私たちが生きている時代のざっくりとした流れだ。あくまでも復習の範囲だから忘れるなよ」

はーい。とやる気のない声で答える生徒達。

生物多用進化型社会。この時代では人間はもはや人間ではなくなっていた。怪力や透視、そんなものは当然のごとく存在し、体にかかっている鍵を遺伝子操作によって解除することが自由となった今では何もないところで火を生み出すなど、異能と呼ばれる力が発達していた。正直、そのような物理的法則を無視したあり得ない力があれば勉学などは必要ないのだが、それでも一応よく分からない建前によって勉学に励むことは義務付けられている。とは言っても国の方針も所詮は軍事利用なようで、授業の半分は能力向上や開発などの「体育」で埋まっている。

「はい、次のところ三島。」

ふと名前を呼ばれて席を立ち朗読する。

別にこの日常が嫌いなわけではない。むしろ好きだ。

友に囲まれ、平和な日々。家に帰れば家族がいる。

だが、俺は知っている。これが夢であることも。

儚く哀れな絶対に叶わないものだと。だから目を覚ます。もうそろそろ朝が来るだろう。ひとときの夢を味わいながらその事を自覚する。


どう続けようかなぁ~と迷っています。

今は丁度「君の名は。」を観ています。

やはりすごいですよね、描写といい、表現といい。完璧なだけでは人の心には届かない、ちょっと隙があるくらいの方が伝わりやすい。そんなことを考えながら今日も今日とて変わらぬ日常を何気なく過ごしています。

ですが、やっぱりいつか誰かを何か書きたいと思わせられる本を書きたいと結論が出ました。

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