part5
ケーラはクリストルの部屋に行った。
「お嬢様、ケーラです。
お話があるのですが…」
ケーラは扉から一歩後ろに下がり
クリストルの返事を待った。
少しして部屋の中からクリストルの声が
聞こえた。
「どうぞ入ってきて」
ケーラは一言、失礼しますと言って入る。
「お嬢様、不躾で申し訳ありません。
あの悪魔とかいう女性の事なのですが
本当にメイドとして雇うつもりですか?」
クリストルは寝支度をしている最中で
髪の毛をとかしていた。
鏡越しに映るケーラを見ながら
「えぇ、雇うわ。お父様も良いと
言ってくれたもの」
ケーラは一歩前に体を乗り出し
「ですが!
お嬢様の命を狙っているのですよ!?」
「確かに言っていたわね」
「でしたら!」
クリストルは立ち上がりケーラの方へ歩いて
行った。
「あの人は本気で言っているように
感じませんでした。
本当に私の命を狙っているなら
もう私は死んでいるはずです」
クリストルはケーラの顔を
見上げるように言った。
ケーラは目を逸らし
「それは…」
クリストルはケーラの胸に顔を横に押し付けて
「それに私には守ってくれる
素敵なメイドで騎士がいるもの」
ケーラはクリストルを抱き締めた。
「私は不安です。
あの者が何を企んでいるのか」
「ケーラは心配性なんだから。大丈夫よ」
クリストルはケーラにキスをしようとした。
だが、唇に手を当てられて
「お嬢様…今はいけません」
「キス…してくれないの…?」
ケーラはクリストルを体から離すと
「今したら止まらなくなると思うので
ダメです…」
クリストルはケーラに顔を近づけて
「少しだけ…ね?」
ケーラは悩み、お嬢様のお願いを拒否する事は
いけないと思った。
だが
「少しだけですよ…?」
2人は抱き合いながら
キスをした。




