5話 保護
格納庫に着くと武器のエリアへ真っ直ぐ向かった。ここに置いてある武器はギアーズの武器や『ルフ』の着脱式の武器だけでなく、人間用の個人携行火器もある。そこから『ブラックカヅィCRZ』というアサルトライフルを取る。そのままバイクに乗って射出口から飛び出した。そして真っ直ぐ洞窟に入る。
「放置する訳にはいかんよな」
事実的には女性達を助けたとはいえ、手枷足枷を嵌められた彼女らは自分達では何も出来ない。盗賊達から食料を貰えなくなった今は餓死を待つだけだろう。だから1度首を突っ込んだ僕は最後まで面倒を見なければいけない。そう思い保護する為に洞窟に迎えに来たのだ。念のため自衛手段の『ブラックカヅィCRZ』を持ってきたが。偵察の時と違いバイクで結構スピードを出しているのですぐさっきの場所が見えてきた。
「居た。皆バイクの音に驚いてるな」
僕がバイクで近付くと皆怖がりだした。取り敢えず僕はバイクを端に留めて、手前に居た長い青髪の女性に声を掛ける。おそらく暴行されていた人だ。
「あの、大丈夫ですか?」
すると、青髪女性は取り敢えず少し落ち着いたが首を傾げていた。
『ルイナ公用語 の自動翻訳をONにしますか?』
すると機械的音声さんが呼びかけてきた。agmcはオンラインゲームなので翻訳機能があった。こちらが発した言葉は翻訳され、聞こえた言葉も翻訳される。でも英語や中国語やロシア語とかならあったけど、ルイナ公用語とやらもあるとは。マップ情報もだけど、元agmcのシステム達は高性能だな。取り敢えず自動翻訳をONにした。
「大丈夫ですか?」
「へ、ああ。あなたは?」
「救助に来ました」
「私達助かるの?」
「ええ、ご安心を。大変でしたね。温かいスープでもご馳走しますよ」
僕が青髪女性に呼びかけると安心したのか泣きだした。僕は彼女を優しく抱きしめた、泣き止むまで。その後残りの女性に状況を説明し、安心させて洞窟の出口を目指す。
「今更だけど『ルフ』見せて大丈夫かな?」
「何か言いました?」
「いえ、何でも」
僕は『ルフ』を見せても大丈夫なのか心配になる。『ルフ』の中に招いてその後皆を村へ送り届けたとしても、その女性達から僕の能力の事や『ルフ』の事が色んな人にバレると目を付けられる可能性が高い。でもここは仕方ないと割り切ろう。ここで躊躇って皆に死なれたら夢見が悪い。それに見たところ皆美人だから、見捨てられない。そんな事を思っているうちに出口が見える。
「やっと...出られた...助かった」
青髪女性が涙を流しながら座り込んだ。よっぽど安心したのだろう。
「あれは、なに?」
「まさか巨大な魔獣?」
「え、魔獣?皆逃げて!!」
すると女性達が『ルフ』を見て怖がっていた。僕はそれを落ち着かせた。
「これは飛行船です。安心してください」
一応飛行船で何とか通じた。まぁ、飛行船で間違ってないし。皆を『ルフ』へと招待する。そのまま直接大浴場へ連れていく。数人くりの花の臭いがしてお世辞にも綺麗とは言えないからね。そして僕は仕方なく一緒に入った。シャワーもシャンプーもボディーソープも全ての使い方を教えなきゃいけないから仕方なくだ。勿論僕は下は脱いで無いが。あとなるべく皆さんには隠して貰った。
「ありがとうございます。とてもスッキリしました」
あがった後、さっきの青髪女性が直接礼を言いに来た。僕もいい物が見れたから全然いいのに。
その後食堂に向かった。