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ねぇ聞いて
「ねぇひーさん。今どこ?何してんの?」
私は博君の彼女の日香。
博君の事はひーさんと呼ぶ。私が考えたあだ名。
私の仕事はホステス。
たまたまバイトで入ったお店のお客さんが
博君だった。
『君可愛いね。ねぇ、君エッチ好き?』
これが初めて交わした会話。
思い出すと笑いが出てくる。懐かしいなって思う。
その日のうちに博君と番号交換して
私のバイトの後に会う事になった。
その日のバイトの時はずっとシャンパン。
何せ博君は夜の世界で
シャンパン王子と言うあだ名が付けられちゃう程
シャンパンが大好きらしく、
その席はずっとシャンパン。
私はシャンパンが大の苦手。
番号交換もしていたし、私はそのまま帰宅。
(気持ち悪い。飲みすぎた)そんな時
ピロッとショートメールの着信音が鳴り響く。
博君『今どこ?』
嬉しくなってすぐ返す。
日香『お家です〜 酔っ払っちゃった』
ピロッ
博君『俺も。早く会いたい』
この時の私の顔は
どんなにマヌケな顔をしてただろうか…
思い出すと恥かしい。
私はまたすぐに返す。
日香『私もです。』