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発明王エジソンの魔法科学  作者: アッキ@瓶の蓋。


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2-13 二〇四五の《吸血鬼》事件

 その後の話。

 グレアム刑事によって取調室に連れて行かれた今回の犯人である《吸血鬼》、カノン・ガイリウムさんが持っていたクーラーボックスの中から、パック詰めされた赤い液体が見つかりました。

 カノンさん曰く、それは《吸血鬼》として人々から吸い取った血であり、これを倒れている被害者達に入れればすぐに目覚める事が出来るそうです。


 その言葉通り、被害者のアニータ・ビスマスさんとリジー・ハッキンズさんの2人に注射して見た所、2人はすぐに目を覚まし、そしてリジー・ハッキンズの証言によってカノン・ガイリウムさんが彼女を襲ったと言う証言も手に入りました。

 リジーさんはアニータさんの事件の証拠品としてあった大きな布を見て、カノンさんが夏休みにそれを学園へと運びこんでいたのを見ていたのを思い出したそうで、その確認のためにリジーさんを呼んで返り討ちにあったそうです。


 結局の所、カノンさんが今回の犯行を行った理由としてはエジソンさんが指摘された【依存性を含んだ名誉欲】と言うのが一番強いそうです。

 エジソンさんが言うにはカノンさんは主であるショコラ・ゴルラドさんに過剰な依存を見せており、ショコラさんの地位が高くなる事が自分のためであると錯覚しており、そのためショコラさんが敵視している【銀のメロディ】のメロディ・シルバニアさんと【銅のフランチェスカ】のフランチェスカ・ブロンズさんの2人が犯人になるように事件を起こしたと言う事だそうです。


 手紙にてカノンさんは自分の事を『二〇四五』と書かれてありましたが、カノンさんは箱にそう書かれていたからとそう答えたそうですが。

 エジソンさんは、二〇四五とは恐らく人工知能が人間を越える年――――つまり、偽物が本物になる事から、自分が偽物である事を示しているという暗喩かと言っていましたが、そちらの方がしっくりきました。

 ちなみに、そんな《吸血鬼》の元となった蝙蝠をこっそり国内に輸入していたチャールズ・ダーウィン教授は別で刑事さん達に怒られていたそうですけれども。


 でも、1つだけ分からない事がある、とエジソンさんは言っていた。それはショコラ・ゴルラドさんの事だそうです。

 今回の事件の鍵を握った【クーラーボックス】、しかしカノンが常に持っている事が出来たのはショコラさんがこの時期でもアイスを常に食べたいと言うわがままからだそうで、彼女がアイスを食べたくないと言えばこの事件はそもそも行う事すら出来なかったそうです。

 こんな時期に無理にアイスを食べるのにはなにか理由があったのかもしれない。

 もしかしたらショコラさんが知っていたのかも知れないと。


 "自分の取り巻きの1人が、《吸血鬼》である事を"。


 ともあれ、その辺りは完全に憶測の域を出ないので、断言する事は出来ないらしいですけれども。

 まぁ、エジソンさんはその後にニコラさんに異様な勢いでからまれていて、迷惑そうにしていましたが。


 その後の学園生活は……うん、ちょっと言いにくいかも。

 だって自分の欲望(?)を剥き出しにしたメロディさんが、リジーさんと共に私のドレスアップを舐めるような、下心ありの視線で見つめていて……また、ルイス・キャロル先生の求婚がまだ終わっていないため、本当に精神的に疲れる生活が始まったからです。

 でも、お母さん、大丈夫です。私は、廉華(れんか)は強く生きていますので……。


 そして、この上まさかの出来事がありました。

 それは《吸血鬼》事件が終わってしばらくしてから、【銅のフランチェスカ】のフランチェスカ・ブロンズさんに放課後に呼び出された時でした。


ー1873年10月12日

 タレイア音楽大学一回生 滝廉華(たきれんか)よりー


「実はな……うち、廉華はんに相談したい事があんねん」


 夕暮れが教室に差し込む中、フランチェスカさんはそれに負けないくらい頬を朱に染めて、恋する乙女の表情にこちらを見ていた。

 けれどもそれはメロディさんが私を可愛い物を愛でるような視線ではなく、1人の人間を心の底から愛しているような顔でした。


「うちはな……まだ恋なんて速いと思っていたねん。まだ自分の音色を出せてへんし、まだ若いから良いと思っていたんよ。

 けれども、違うんやね。恋って言うのは、そんな理屈なんかや説明出来るもんやないんやね……。うち、初めてそう感じたんやねん。だから協力して欲しいねん」


 「どうして私に?」

 「他にも相談に向いている人は居ますよ」

 「まずは冷静に~」


 そう言った、私の言葉はその、フランチェスカ・ブロンズが恋する人物の名前を聞いて吹き飛んでしまった。



「うちな……犯人として疑われた時に救ってくれた、トーマス(・・・・)エジソン(・・・・)はんの事が好きになってしもたんや」

次回予告(仮)!

まさかまさかの、フランチェスカさんがエジソンさんに恋!?

どうした物かと悩みつつも、時は進んで私達はアメリカ郊外の森で演奏会に行く事になったのでした。

しかし、そこで会ったのはまさかのエジソンさん達!?

どうやらここいらで噂になっている通り魔を倒しに来たようだけど、その通り魔の似顔絵って……わ、わたし!?


第3話、紅葉の国のアリス――《人造人間(フランケンシュタイン)》事件。

COMING SOON。


と言う事で、第2話完了させていただきました。

今回も第1話と同じく短期集中連載と言う事でしたが、いかがだったでしょうか?

よろしければ感想とかもくれると嬉しいですし、第3話の内容も活動報告にて募集いたしますのでよろしくお願いします。

では、もし第3話を書かせて貰う事があればよろしくお願いします。後、明日はニコラ・テスラの閑話を投稿する予定。

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