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性悪女たちとリセマラ男  作者: 釧路太郎


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第二十四話 まー君の頼み

 三対一で責められているのはまるで面接を受けているような気分にさせられるのだが、ここまで圧迫気味な面接もそうそうないだろう。

 美少女二人は俺と会話してくれるということが救いなだけでその内容は普通の人だと耐えられないようなこともある。

 まー君にいたっては俺に対して敵意こそ向けてはいないけれど、いつでも殺そうとしているのがわかる程度の圧力を感じていた。何兆回も新でやり直していなかったとしたら、目を見ただけでショック死してしまいそうな予感はしていた。

 三人が俺に聞こえないように何かを話しているのを黙ってい見ているのだが、何を話しているのかとても気になる。美少女二人が時折俺のことを見ながらどこかいやそうな顔をしているのは俺の気のせいだろう。目が合うと笑顔を返してくれているのは俺を落ち込ませないようにと気を使ってくれているのかもしれないな。


「話し合いの結果、お前はこの二人を連れて世界中を旅してくることになりました。もちろん、この世界だけじゃなくて他の世界に移動してもいいからな。俺はお前が別の世界に行ったことを認識することは出来ないのだけど、うまなちゃんとイザーちゃんはお前の後をついて行くことが出来るみたいだから問題ない。今はお前の意志で世界を移動することが出来ないかもしれないけど、そのうち自分の意志で今までみたいに別の世界に行けるようになるさ」

「そのうち別の世界に行けるって言われても、あんまり自覚無いんだけど」

「お前としては過去に戻っていただけなのかもしれないけど、本当は過去に戻ったんじゃなくて別の世界に移動してただけなんだよ。移動する過程で時間を捜査してたってだけの話になるんだが、それって本当にズルいことだよな。お前はそれを自覚してないってのがますますズルいと思わせるよ。失敗したことを無かったことに出来るって、完全にチートだもんな」


 俺の能力が過去に戻るのではなく別の世界に移動していたというのはいまだにしっくりこないところもあるけれど、よくよく考えてみたら過去に戻っていたはずなのに微妙に変化していることが多かった。まー君の説明を聞くとそうなっている理由も納得出来るのだが、俺としては別の世界の過去に戻っているというのは実感がない。

 今みたいに全く別の世界にいるのならそれも納得出来るのだけど、俺が過去に戻った時にあった微妙な違和感は別の世界だからという程のものではないようにも思えるのだ。


「でも、世界を移動するのはあまり多用しないほうがいいぞ。何兆回も移動しているお前に対していまさら言うようなことでもないが、気軽に世界を移動するとお前のことを嫌いになる人が増えるからな。あんまりズルいことをすると、みんなお前のことを嫌いになっちゃうんだぞ」

「それって、俺が別の世界に行くと嫌われやすくなるってこと?」

「まあ、そういうことだ。俺はうまなちゃんとイザーちゃんからお前が世界を移動しているって聞かされてるからどうしてお前のことが嫌いになってしまっているのか理由がわかっているからまだいいが、お前が世界を移動しまくっているってことを知らない普通の人たちは理由はわからなくても何かズルいことをしていそうだから嫌いだ。って思ってるのが大半だろう。お前もどうしてここまで嫌われているんだろうって思ってたんだろうが、生き物ってのは自分では出来ないようなズルいことをしている相手を嫌いになってしまうもんなんだよ。お前が世界を移動しているなんてわかってなかったとしても、お前から何か説明できないけど自分では出来ないようなズルいことをしているって気持ちが芽生えてしまっているんだよ。お前が失敗して別の世界に逃げたとしても、その世界の住人はお前が何かズルいことをして逃げてきたって何となく感じてしまうんだ。具体的に何をしているのかはわからなかったとしても、お前がとてつもなくズルいことをしているってみんな感じてたんだよ」


 俺が気軽に過去に戻ってやり直していたのは事実だし、だんだんと人から嫌われていったというのも気付いていた。

 麻奈ちゃんに告白して大失敗したとしても成功するまでやり直そうと思っていたし、実際にそれを何度も行っていた。

 今にして思えば、一度やり直した時から麻奈ちゃんに嫌われたような気がする。最初のうちはあいつも含めて普通に会話をしていたような気もするし、あいつがいない時でも会話くらいは普通にしていた。連絡先も好感していたような気さえしていた。

 それなのに、たった一度の失敗を取り戻そうと過去に戻ってからは一度も麻奈ちゃんと目が合ったことがないように思えていた。


「俺がお前にしてもらいたいことだが、世界を移動せずに魔王連中を出来るだけ多く倒してくれ。お前には難しい話かもしれないけど、きっと大丈夫だ。お前のその能力を使わないってのは難しい話かもしれないけど、勇者を作り出せるお前なら大丈夫なはずだ。お前が死にそうになって世界を移動するのは避けてほしいんだけど、そのまま死なれても困るな。お前が世界を移動してしまったら俺はどうすることも出来なくなってしまうけど、他の世界の俺に上手く説明してくれたらいいか。期待しているぞ」


「勇者を作り出せるって、どういうこと?」


 色々と引っかかることはあったが、その中でも一番気になったことを聞いてみた。

 自分のことを勇者だなんて思ったことは一度もないのだが、俺が勇者を作り出せるってどういうことだ?

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