二人でラーメン屋に
金曜日の放課後。
私は弟が帰宅しているかどきどきしながら帰宅した。
弟のスニーカーはなかった。
安堵して息を吐いた。
「ふぅー。しんちゃんは居ない」
靴を脱いで、スリッパを履く。
リビングに歩いていって、ソファに通学鞄を置いて、身体を沈めた。
天井を仰いで、大きく息を吐いた。
誰か恋人がいたら、こんなに寂しくないのかと思った。
私は喉が渇き、立ち上がり、冷蔵庫まで歩いていってお茶を出し、グラスに注ぐ。
グラスに注いだお茶を口につけ、流し込む。
通学鞄を床に置いて、ソファで寝そべる。
欠伸を漏らし、身体を伸びする。
睡魔が襲ってきて、抗うことなく、寝ていった私。
「——ゃん!ぇちゃん……お姉ちゃん、起きて!!」
聴き慣れた声が私を呼んで起こそうとしていた。
「……うぁぁ、うぅぅ……なぁにしんちゃん?」
「これって夕食代?」
弟が握りながら見せてきた銀行名が入った封筒を見て、返事する。
「そうじゃない」
「……じゃあラーメンを食べに行こう」
「うぇ……しんちゃんと二人で?」
「それ以外ないじゃん」
「……私に変なことシない?」
「なにそれ!?シないよ、店に迷惑かけたいの?」
「そんなわけないじゃん!しないって約束する?」
「店ではしないよ。お姉ちゃん……シてほしいの?」
「嫌だよ、サれたくないって!」
「ホントぅ〜?」
弟がニヤけながら確認してくる。
私は弟と自転車でラーメン屋に向かった。
ラーメン屋に到着して、入店して、食券を選んだ。
私は醤油ラーメンとライス中、餃子を選んだ。
弟は味噌ラーメンと炒飯を選んだ。
カウンター席で並んで腰を下ろした私達。
店員に食券を渡して、待った。
「しんちゃん、学校はどう?」
「まぁまぁだよ。お姉ちゃんこそ、どうなんだよ?」
「私もまぁまぁ。本田さんとはどうなの?」
「本田さんとは順調……ってとこ。お姉ちゃんは気になっている奴とかいんの?」
「そんな人いないよー。変な間があったけど、怒らした本田さんを?」
「何もないって!」
注文した料理が来て、二人して無言で食べ進める。
食事中にして楽しい会話ではないが気になることを聞いた。
「お姉ちゃんを絶頂かして、どういう気分?」
「楽しい……お姉ちゃんこそオレに絶頂かされてどうなん?」
「恥ずかしいし嫌だよ。恋人にされる前にしんちゃんにされるって脳がバグってる」
二人して声を潜めて会話をした。
「嘘だ。オレに絶頂かされて嬉しいんでしょ本当は」
「そんなことないって!」
下品な会話を切り上げ、普通の会話に移った私達。
帰宅すると、弟に服を脱ぐように指示されて裸になる私。
弟は、相変わらず楽しそうだった。




