朝からキツい
私が翌日になり起床したのは、5時20分だった。
悪夢に魘された実感があり、身体には汗がかいていた。
「しんちゃん……どうしちゃったんだろ。お年頃なのは分かるけど……私にぃ……あんな……」
昨夜の羞恥心が蘇り、両手で頬を触れ、声を震わした。
私は上半身を起こし、ベッドを下り、スリッパに脚を突っ込み、立ち上がる。
両腕を天井へと伸ばし、欠伸をしてから自室を出た。
私が自室を出た時機で挨拶され、思わず悲鳴をあげた。
「おはよ〜お姉ちゃん」
「ひょあーっ!お、おはよ、しんちゃん……昨夜のことはくれぐれも——」
「昨夜の……あぁーオナニーしてたアレ。バラさないよ、お姉ちゃんの痴態を親にさ。僕はお姉ちゃんに可愛いがられてる弟だよー、悲しむことなんてねぇ。お姉ちゃんはさ、僕以外ではオナニーしてないかだけ、教えて?」
「しんちゃんっ!?どうしちゃったの、ほんと……?えぇ〜っと、そうだよ……しんちゃんしかオナニーのオカズにしてない。こっ、これでいいでしょ、しんちゃん?」
「うん。そろそろリビングに下りよ、お姉ちゃん」
「そう……だね」
私は片腕で胸を隠し、もう片腕で昨夜弟が弄ってきた部分を隠しながら、弟と並んで階下のリビングに下りていく。
私は弟と並んでダイニングチェアに腰を下ろし、ダイニングテーブルに並ぶ朝食を摂る。
「今日はお友達って遊びに来るの?」
「え?何でそんなこと聞くの、しんちゃん?まだ分かんないよ」
「そう……」
弟は味噌汁をずずっと啜り、不機嫌そうに返し、朝食を食べ進めた。
私は朝食を摂り終え、弟よりひと足先に自室に戻った。
教師に注意されない程度の軽いメイクをし、スカートを穿き、ブラウスの袖に腕を通し、ボタンを留めた。
登校前に聴きたい曲を一通り聴き、自室を出て、廊下を歩き階段を下りる。
リビングに頭だけを入れ、弟の存在を確認するが弟の姿はなかった。
私はそのまま玄関へと歩いていき、自宅を出て、登校した。
私が高校に到着し、下駄箱にいくと、相模がおり、挨拶をすると、彼女が挨拶と共に胸を揉んでスキンシップに及んできた。
「はよ〜今日も揉み心地のいいおっぱいをしてますなぁ〜花澄は。南琥母より感度高いから、可愛いがりたくなんだよ〜花澄ってさぁ!」
「さっ、さっさとこの揉む手をどけろ!萌葉ぁ、朝イチから勘弁して……」
私の背中に胸を押し当て、友人の胸を揉み続ける網掛に叫ぶ。
「はいはぁ〜いっ、さっ教室行こ〜花澄!」
「変態な萌葉」
「ド変態な花澄ん〜♪♪」
「変態はあんただってぇの!」
苦労の掛かる友人と教室へと向かう私。