第5話 お前、兄貴いたの!?
昼休み、成田は教室で考え事をしていた。
成田「フッ…魔王…か。」
(誰のことなんだろ何か保健室近くで噂を聞いたけどもしかして、保健委員長ってそんなに強いんだろうか?)
成田がそう考えながらぼーっとしてると、
消田「早く!もう一回だ!もう一回勝負しろ!成田!朝は負けても今回は負けないぞ!」と消田が、ワクワクしながら来た。
成田(コイツは、また戦うつもりなのかよ。また怒られるのはゴメンだね!それに今はそれどころじゃないし..。)
消田「なぁなぁ早く戦おうよ〜それとも怖気付いたのかぁ?なぁなぁ。」
成田(ウゼェ。)
成田「そういやお前ってなんでそんな能力があるんだ?」
消田「さぁ、なんかこの学校に来た時くらいから能力が発現したからなぁ、歳をとるってこうゆうことなんかね。兄貴もこんな気持ちなんかなぁ」
成田「いや、絶対違う。…と言うより兄貴いたん!?」
消田「いるよ?今、この学校の3年生かなぁ。」
成田「ふぇ、先輩!?」
消田「おん。なんか最近不登校扱いらしいけどね。家にも帰ってないって言うし一体何してるのかなぁ」
成田「3年ってことはもう卒業か?」
消田「まさか、留年だよ、留年。今の生徒会に兄貴の名前なかったし。卒業はないでしょ。」
成田「そう…なんだなぁ。って思ったけど、留年てことはまだ3年生ってことだろ?」
消田「そだよ?ナニナニ〜もしかして気になるの〜?」
成田「そうだなぁ。俺らの先輩の力見てみたいがなぁ。…はぁ俺も能力とか発現しないかなぁ」
消田「5歳差くらいだから、かなり先輩だけどなw そんなことより!はやくやろうぜ〜消しゴム飛ばし〜」
成田「いやだよ、もう先生に怒られんのはごめんだ!」
消田「じゃぁ仕方ない、強行突破ダァ!」
そう言うと消田は、手に持った消しゴムを弾き成田に飛ばした。
成田「うわぁ!危ね!」
成田の避けたその消しゴムは成田の隣の机に座る、練尾の顔面にクリーンヒット!!
成田「やっば!おい!大丈夫か?」
そう言って成田は練尾の顔を覗くと、
練尾は、「大丈夫。気にしないで」
そう言って顔を隠した。
成田「ちょっと傷を見せてみろ!コイツの威力異次元すぎてまじ危ねぇから」
練尾「…。」
練尾が顔から手をどかすと傷一つない…少し崩れてるような顔が出てきた。
成田「…ッス〜、まぁ傷がなくて何よりだわ。なんか本当ごめんな?ほら!お前も謝れ!」
消田「…っあ!ごめんなさい。」
練尾「…これだから生身の人は嫌いだ…。」
成田「???」
その日、練尾と、成田の間に気まずい空気が流れた…。