第3話 最悪な朝
成田(ヤバいヤバいヤバい!まだ痛いまんまだし、コイツもう構えてるしなんなんだよ!倒れたふりしても良さそうだがもう一撃もくらいたくねぇし、また回避しないと!)
消田「行くぞ!成田!」
成田「クソォー!」
消田の放った消しゴムを成田はギリギリでかわす。そして倒れているモブのそばにある角張った消しゴムを床に擦りながら掴んだ。
成田は、自分の手のひらに、消しゴムを乗せ、
成田「だいたい。このあたり!」
そう言って、何も無いところに消しゴムを乗せた手を出した。
消田「なんのつもりだ?」
成田「さぁ、なんのつもりでしょうか?当ててみろ!まぁ俺はコイツに賭けるぜ。」
消田「ふん!まぁいい、お前もこれで終わりだしな。」
消田が、次の消しゴムを構えた時、成田の後ろからさっき成田が避けた、消しゴムが返ってきて、成田の持っている消しゴムにあたり、成田の手のひらの消しゴムは、いきよいよく飛ばされた。
しかし、消田のいる場所とは、程遠い右の方向に飛んでいった。
成田「クソォ。」
消田「これがやりたかったのか?なら、お前は負けだな。」
成田「だがお前が打ってくれた消しゴムは、まだ俺の手元にある。」
そう言うと、先程、後ろからきた消しゴムを拾いあげ、また手の平に乗せる。
消田「もう魂胆は分かった。同じ手は喰らわないよ。」
そう言うと消田は、成田の顔めがけて消しゴムを飛ばそうとした。
成田「まぁ、そうくるよな。」
何かが壁に擦れる音と共に、とても強い痛みが、消田の右顔を襲った。消田が、痛みの方向を見ると、そこには右側が、丸くなり左は角張っているままの消しゴムが消田を直撃していた。
消田「グフゥ!」
消田の飛ばした消しゴムは、軌道を大きくズレ、成田の手のひらの消しゴムを押した。
成田「どうだ?痛ぇだろ?」
消田「舐めんなよ!自分の攻撃たかが一発で倒れる訳ないだろ!!」
成田「そう思ってたよ。だから!」
成田が、手のひらに乗せていた消しゴムは、後ろの壁に擦れ、成田の左を通り抜けて消田の下腹部に直撃した。
消田「ガハァ!?」
消田は、床に手をつき、
消田「ハァ…ハァ…なぜだ。なぜこんな事に!?」
と言って顔を上げると成田のアッパーが決まり消田は、その場に倒れた。
成田「消田、お前みてぇな奴に負ける俺にはなりたくないんでな。」
そう言った後、一旦冷静になり辺りを見渡して、
成田(ヤバくね?これじゃあ、俺が一方的にやったみたいじゃん。えぇーっと、どうしよう?とりあえず保健室にこいつら運ばないとな。)
そう思い、消田を運ぼうとすると、担任の先生が教室に入ってきて、
先生「えっと、成田くん?学校に来て早々何をしたのかな?」
成田「あっ、いや、えーっとこれは。」
事情を説明するも消しゴムを飛ばしたら2人気絶したとゆう馬鹿馬鹿しい話を当然信じてもらえず。成田は朝から無茶苦茶に怒られた。その後、消田達を保健室へ運んだが、消田達は、2時間目終わりまで教室に戻ることはなかった。