第二話 初めての友達??
入学式を終えた新入生達は、その日を終えて、通常の学校生活に入った。
成田は、学校に登校し、机についた。
成田(早かったかぁ。まぁ朝のホームルームまで時間あるしどっか行こ)
成田は、改めて学校内を見て回ろうと思い。荷物を置いてそのまま教室を出ようとすると、
「おーい!成田!お前も消しゴム飛ばしやろうぜ!」
と、中学の頃の一緒だった、消田 翔が話かけてきた。
消田の机には、複数の消しゴムがあった。
成田(めんどくせぇ、大体高校にもなってやるかね消しゴム飛ばし。 ここは、消しゴム忘れたふりして乗り切るかぁ。)
成田「あー、わるい。俺消しゴム忘れたからできねぇや。」
消田「あぁそうか、なら仕方ないなぁ」
モブ「なんだ?成田もやるのか?」
成田(なんかモブが来た。まぁ流石に消しゴム2つ持ってるとか無いだろうし大丈夫だろ。)
消田「成田、消しゴム忘れたからできないって」
モブ「なんだそんなことかぁ。だったら他の人の借りればいいじゃん。」
消田「それもそうだな!」
成田(この野郎、余計な事言いやがって!)
モブ「まぁでも、消しゴム2つ持ってる人も少なそうだし、俺が貸してやるよ!」
そう言うと、モブは、自分の消しゴムを2つに分け成田に渡した。
消田「はっ?」
モブ「どうした?消田?早くやろうぜ!」
消田「いっ、今何した?」
モブ「ん?何って消しゴム2つにして、成田に貸しただけだろ?」
消田の顔がだんだん恐ろしくなっていく。
消田「お前は物も大切にできないのか?」
モブ「どうしたんだよ消田!キレてるのか?」
消田は、手のひらを水平にして、そこに角張った消しゴムをのせて勢いよく弾いた。
消田の打った消しゴムは、モブのみぞおちにあたり、モブは、何が起こったかもわからず地面に倒れ込んだ。
成田「へ?」
消田「次はお前だ。成田苦無、お前も消しゴムの片割れを受け取った時点で同罪だ。
さっき放ったのが、ほとんど力を使っていない弾とはいえ、角張った分力はかなり強めの弾だ。成田お前は、同じ、中学だし角消しした消しゴムにしてやる。だが、タダでは済まないぞ」
成田(いやちょっと待て〜!
えっ何が起こったの?消しゴムってそんな威力出るもんなの?角があるか無いかでそんな威力変わるの?とゆうか、消田は、消しゴム2つ持ってるなら貸してくれてもよかったじゃん!)
消田「・・・。」
成田(ヤベェよあの顔ヤベェよたかが消しゴム1つでそんなキレるの?自分のならまだしも他人のだよ? とりあえず、避けないと絶対ヤバい!)
消田は、成田に向けて消しゴムを放った。
成田は、その銃弾のような消しゴムをスレスレでかわす!
成田(ふぅ、なんとかかわせた。)
成田がそう思ったのもつかのま、
消田は、既に二発目の消しゴムを準備していた。
成田(何その消しゴム。消田、君は何個持ってるんだい?)
そう、成田が思ったと同時に、成田の後ろで、スッとゆう音がした。
成田(えっと、まさかそんな事…。)
成田が後ろを見ると、そこにはさっきかわしたはずの消しゴムが目と鼻の近くまで来ていた。
成田「まじかよ。」
消しゴムが成田のおでこに当たる!
成田「イッタッ…!」
成田はそこに頭を抱えながら膝から崩れ落ちる。
そしておでこに当たった消しゴムは、天井に当たると、軌道を変えて、消田の元へ戻り。
消田の手に戻ってきた。
成田「痛ってー!クッソぉ。
でも、これで一発くらったからもう撃たれる心配も無い!はず」
消田「誰が一発で許すと言った?」
成田(へっ。いやだってモブは一発でしたやん?)
消田「お前は、まだ、倒れてないだろ?倒れるまでやらないと俺の気分ば晴れないんでなぁ」
成田(そう言われましてもぉ。)
消田「早く立てよ。成田。」
そう言うと、消田は、次の消しゴムを手の平に乗せた。