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なんか桃太郎  作者: 紙緋 紅紀
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ソロキャンプ飯

桃太郎が、まだ織田信長陣営から木下藤吉郎を連れ去る少し前のお話です。

桃太郎は、漆黒に包まれた夜の森の中、テントを立て、野営してました。

流行りのソロキャンプ飯というのに挑戦中でした。

桃太郎は、その日、はじめて、アヒージョというものを知りました。

なかなかの美味でした。

夜も深まってきた頃に、焚き火が揺られているのを、一人で見ていると不思議な気持ちになってきます。

きっと哲学者のようなひらめきが降ってくる夜は、こんな夜でしょう。

仲間は、本当に三人も必要か?

急にそんな想いにかられた桃太郎は、捕まえてきたきじを縄から解放してやり、ぶち殺して、鍋にぶち込みました。

のこさず、キレイに食べました。

命ですから、命は、尊いのですから、当然です。

桃太郎は、月を見上げ、

「うーん、不味い」と言って、

ゲップを放ちました。

こうして、きじは、桃太郎の仲間として、桃太郎の血肉となったのです。

おしまい

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