表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
なんか桃太郎  作者: 弥馬田 ぎゃん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

29/29

脱法(!?)合コン編

「新年あけまして、おめでとうございま〜すっ!!」

と言って、弥馬田グフ子は、桃太郎の持つ生ジョッキと自らのオレンジジュースのカップをカチンと合わせて、乾杯しました。


「あけましてって、ずいぶん遅いあけましてだな」

桃太郎は、自慢の金色のもさもさした口髭に泡をつけた状態で野暮なことを言います。


「しょうがないじゃないっすか〜。本当なら、これが新年一発目の投稿になる予定だったんっすからぁ〜。作者が予定してたイメージ通りに動くわたしらは、所詮デクなんだから、割り切らないとぉ」

弥馬田グフ子は、枝豆をアテにオレンジジュースをゴクゴクして、裏事情を暴露します。


それに対し、いつもどおりの黒のブーメランパンツ一丁の桃太郎は、

「なんの事だ?」

ととぼけた調子で言い、

「作者なら、すでに俺がぶっ殺しておいたぞ」

とすわった目をして言います。


「またまたぁ〜、二次元のわたしたちが三次元の作者なんか殺せるわけないじゃないっすかぁ〜」

弥馬田グフ子は、ホッケとオレンジジュースを頬張りながら、まるで本気にしてない調子ですが、普段からふざけてるので、彼女に本気があるかどうかは、わかりません。


それに対して、桃太郎は、シュリンプミルキーいちご大福パフェを食べながら、すわった目をして、

「いやいや、ホントだって、俺が作者の身体を乗っ取って、作者がフォローしてるグラドルに〝彼ピがいても、ブロックしません。ただ課金もしません。それってファンの自由でしょ〟ってコメントを送ったんだ。そしたら、そのグラドルが〝そんな事わざわざ言うのは、ファンじゃないよ〟って返信してきて、作者の奴、フォローしてるエロ垢全部、消して自◯したよ」

と何故か手柄を上げた海賊のように誇らしげに言いました。


「じゃあ、この小説は、いったい、誰が書いてんすか?」


「ワシだぎゃ」

と弥馬田グフ子の質問に答えたのは、桃太郎の隣で椅子の上で正座している都市伝説ウォッチャーのゲキコバではなく、その膝上に乗っかっている生首でした。

その生首は、見事な落武者ヘアーをしてましたが、戦国時代の幽霊ではなく、ボッキーゾンビと化した木下藤吉郎こと猿でした。

猿は、桃太郎の放ったマジカル テラ・アトミック ピーチバンをくらってしまい、鬼ヶ島で体がバラバラに爆散してしまっていたのです。

上半身も下半身も行方不明の首だけの猿の代打要員で今回の合コンに呼ばれたのが、ゲキコバでした。

「恐縮でやんす」


「首だけで、どうやって、作者の代わりにこの物語を書いてんすか?」

弥馬田グフ子は、興味津々の獰猛なげへペロッスマイルで訊きました。


「そりゃ、この作者が持ってた具現化神のスマホで書いてるんだぎゃ」


「おい、余計なことをベラベラ喋るなよ」

と桃太郎が生首の木下藤吉郎を睨みます。


「ひっ、すみませぬっ!!どうか、お許しをっ!!木下藤吉郎の戦国ハーレムなどという物語など書きませぬゆえ!!」


「ふんっ、当たり前だ。どうせなら、眼鏡ガンヲタグラドルとわからせFAXオジさんの物語を書くがよい」

桃太郎に言われ、猿は、

「ハッハ〜!!かしこまりてございまする!!」とベロでぽちぽちと器用にスマホの画面を打ちます。

それをじっとりとした目で弥馬田グフ子が見ても、誰も不審がりません。何故なら、彼女の目がじっとりぬめぬめしてるのは、毎度のことだからです。


「で、なんで合コンの場所がメイドカフェなんだ?」

桃太郎に訊かれ、


「それは、わたしが魔法少女を引退したら、退職金でこのメイドカフェを買収して、魔法少女カフェを開くつもりだからっす!今日は、その下見を兼ねて、ここへ来たんすっ!」

と弥馬田グフ子は、答えましたが、

桃太郎は、周りを見回し、

「う〜ん、ただのメイドカフェでもないようだが……」

と唸ります。


何故なら、そこのメイド達は、全員、

「チラッしゃいませ〜」

と言い、オプションでスカートの中を見せてくれるからです。


「あのグラドルもコミケの即売会でこれぐらいのファンサは、すべきだ。もしくは、FAN◯Aに出るべきだ」


「いつまで、意味のわからないアホな会話しているの?こんな合コン、さっさと終わらせてよ!」

と弥馬田グフ子の隣に座る鬼島キル子が怒ります。


「ふんっ、心配するな。そんなに急がなくても、ラブホは、この時間、まだガラ空きだ」

桃太郎は、卑猥な目を鬼島キル子に向けます。と同時に他も剥けます。


「誰がそんな意味で言うか!」

鬼島キル子は、桃太郎に対する嫌悪感丸出しで怒りますが、

「まぁまぁまぁ」

と弥馬田グフ子がなだめます。

「まずは、お互いの自己紹介から、合コンをおっぱじめましょうや」

こうして、猿を除いた男女3対3の合コンが始まりました。


「犬神響也、社会人5年目の無職です。今は、成り行きで桃太郎さんの手下をやっています。愛称は、犬です。どうぞ、この駄犬が!とののしってください。好きなアダルトは、面接系です。今日は、足の親指をしゃぶらせてくれるパートナーを探しに来ました。よろしくお願いします!」


「え〜、今回の合コンの幹事を務めさせておりしゃす。弥馬田グフ子っす。本名は、白鳥グフ子っす。好きなタイプは、お前、人生、諦めたんか系のコンカフェかホストくずれの男子もしくは、ダメおじか立川談志です。今日は、喜んで顔面◯乗位させてくれる男子を求めて、参加しやした!おねしゃす!!」


「あの〜、なんでグフ子さんには、名前が二つあるんですか?」


「いい質問ですね〜犬くん。でも、それは、秘密です。女の子の秘密は、アクセサリーなのです、グフッ」


「男の性欲は、ラグジュアリーみたいな事ですか?」


「YES、イグザクトリー、犬くん。キンタロー。と言えば、アンジェリーナ・ジョリーぐらい常識的なことです」

弥馬田グフ子と犬は、不思議な共鳴を見せました。

早くも、カップル成立のようです。


「オッス、オラ、ゲキコバ!都市伝説界隈では、でぇベテランのYouTuberだぁ!好きなアダルトは、潜入捜査官系だっぞ!今日は、亀甲縛りと放置プレイが得意な女王様を探しに来たっぞ!よろしくなっ!!」

ゲキコバは、キャラ変に失敗したようです。


場が静まる中、勇気ある一人の女子が自己紹介を始めます。

「白井大河です。普段は、ピクシータイガーというコードネームでグフ子先輩と一緒に魔法少女として、日本の平和を守っています。好きなタイプは、お父さんとGACKTです」


「それって、つまり、この中では、ゲキコバ推しということでやんすか!?」


「違います」

鼻息の荒いゲキコバをピクシータイガー白井大河は、汚物を見るような目で見てしまいます。

それが余計にゲキコバを興奮させます。

どうやら、残念ながら、こちらは、中年男性の片思いでカップル不成立のようです。


「ふんっ、どうやら、俺の番のようだな。俺の名は、桃太郎。20センチ超えの健康な優良ハイスペック男子だ。好きなアダルトは、小生意気なギャルにわからせ系だ」

桃太郎は、言いながら、舌をれろれろ動かしながら、鬼島キル子を見つめます。

「今日は、ある女をアヘ顔両手ピース恥ずかし固めさせにやって来た。よろしこっ」

こっ で桃太郎は、上顎を舌で鳴らしました。

鬼島キル子は、ぞわりとしたものを感じて、思わず、震えます。

「さぁ、お前の番だぞ」

と桃太郎に促され、不快ながらも自己紹介を始めます。


「私は、鬼島キル子。時をかける鬼の少女。得意技は、内角高めからの右中間へのライナー。好きなタイプは、フェイス・オフの頃のニコラス・ケイジ」


「おい、俺たちが好きなアダルトを暴露したんだから、女子は、好きな体位ぐらい言うべきだろう?」

桃太郎が野次を飛ばします。


「おい、テメェ、いい加減にしろよ!ふざけた事ばっか言ってっと、ぶち殺すぞ!!このヤロ!!」

とブチギレたのは、鬼島キル子ではありません。

顔を真っ赤にして、怒鳴っているのは、ピクシータイガー白井大河です。


「テメェって誰に口きいてやがんだ!!テメ!ふざけんな!!ぶち殺すぞ!!小娘が!!」

桃太郎と白井大河による口喧嘩が始まりました。


「小娘って、いつの時代から来たんだ!テメ、このヤロ!ふてほどの世界線から来たのか!?昭和か、テメ、このヤロ!今は、令和ロマンが天下の時代なんだよ!コンプラ違反の昭和お笑いのおっさんは、引っ込んでろよ!!」


「昭和お笑いナメてんじゃねぇよ!!令和ロマンがなんぼのもんじゃい!!こっちには、たけしもさんまもいるんだよ!!何がピクシータイガーだ!顔真っ赤にしやがって、テメェなんざタコ娘じゃねぇか!!」


「何がタコだ!このイカ野郎!!イカくせぇ匂い黒パンツから出してるスメハラおっさんが、偉そうにしてんじゃねぇ!!くせぇイチモツぶった切んぞ!このヤロ!!」


「おう!おもしれぇじゃねぇか!!ぶった切れるもんなら、ぶった切ってみろ!!このヤロ!!」


「ぶった切って、やるから、さっさとイチモツ出せや!イカ野郎!!口だけ達者で怖くて、出せねぇのか!!ひよってんじゃねぇぞ!イモ野郎が!!」


「誰がひよるか!!オラ!!出してやらぁ!!ぶった切れや!!切れなかったら、テメェ、フ◯テレビに入社させっぞ!!」

桃太郎は、テーブルの上にイチモツを置きました。


「誰がスポンサーがACしかいねぇ会社に入社するか!!私は、WACKかレモンジャムに入る女だぁーーっ!!」

叫びながら、白井大河は、フォークを手に取り、振り下ろしました。


「ぎゃーーっ!!」

と叫び声を上げたのは、桃太郎ではありませんでした。

生首状態の木下藤吉郎でした。

「お館様!!それ、ワシのイチモツ!!」


「ゾンビだから、いいだろ」


「いいわけないでしょ〜!!」

猿は、目の前でフォークで串刺しにされた自らのイチモツを見て、おいおいとみっともなく泣きました。


「ちょっと、タイガーちゃんの飲んでる、コレ。ジュースじゃなくて、カクテルじゃない?誰よ、すり替えたの?店のメニューにないやつじゃない」

と訊く鬼島キル子の隣で犯人は、

「グフフ」

と笑いました。

そこに白ヘルメットの制服姿の中年男性が8人やって来ました。

「お前らか、未成年に酒飲ませて、イチモツ出して、程度の低いお笑いをやってる怪しげな集団は!!」


「何も罪の無い清廉潔白な民間人に何、言いがかりしてんだ!このポリ公!こちとら、18の女子高生と合法的にお昼にお食事してるだけだろーが!!」

と桃太郎は、制服の男性に詰め寄ります。


が、弥馬田グフ子がそのタイミングで

「げへペロっ。桃太郎さん、実は、私もタイガーちゃんもキル子ちゃんもまだ18じゃないんっす」

などと言い出しました。


「なっ!?」とこれには、さすがの桃太郎も虚を突かれます。


「バレなきゃいいと思ったんざんす」

弥馬田グフ子は、一切、悪びれません。


「18のメンツを揃える約束だろーが!!」

と桃太郎が怒鳴りますが、

弥馬田グフ子は、

「私が約束を守る女に見えますか?グフフ」

と笑っています。


「おまわりさん、誤解でやんす!僕ちんたちは、まるで知らなかったんでやんす!」

とゲキコバが狼狽うろたえます。


制服男の一人が「えーい!黙れ!男は、全員、逮捕だ!!」と宣告します。


桃太郎は、

「誰がおとなしく捕まるか!お前ら、戦うぞ!桃太郎ズ、アッセンブル!!」

と戦闘態勢に入りますが、そこで合コンに参加した男性陣のお腹が一斉に ギュルるるる〜!! と音を立てます。


「ぐぉおおおっ!!なんだ、これはぁあああ!!」

桃太郎は、悲痛な叫び声を上げますが、もちろん、ただの便意です。


「グフフ」と笑う弥馬田グフ子を見て、

「グフ子、貴様!!」と勘の良い桃太郎は、犯人に気づきます。


「こんな事もあろうかと、食事に下剤を仕込ませて頂きやした」

と平然と言ってのける弥馬田グフ子に桃太郎は、

「何故だ!?何の恨みがあって、こんな事を!?」

と訊ねます。


「恨みは、無いけど、下痢止めは、一つ10万円になりやす」

弥馬田グフ子は、桃太郎の目の前に手を差し出し、催促します。

「なんだと!?」

目をかっと見開いた桃太郎の後ろには、犬とゲキコバがケツの穴を抑えて、耐えています。

「桃太郎さん、僕のも払ってください!僕、お金、持ってません!」

「僕ちんのも!!」

桃太郎は、歯を食いしばりながら、

「ちくしょー!!」

と電子マネーで弥馬田グフ子に30万円を払いました。

弥馬田グフ子は、赤と青のカプセルを3つずつ差し出しました。

「どっちが下痢止めなんだ?」

と訊ねる桃太郎に弥馬田グフ子は、

「どっちでも、お好きなのをどうぞ」

と答えます。


「ふざけるなっ!!」

と桃太郎が怒鳴っても、正解を言ってくれる弥馬田グフ子では、ありません。

桃太郎は、「赤と青なら赤だろ」と赤を選び、飲み込み、桃太郎ズもそれにならいます。

桃太郎の視界は、ぐらぐらと歪み始めました。


「赤は、睡眠薬っす」


「こいつ、二度もハメやがったな……弥馬田グフ子……」


「赤を選らんだのは、あなたです。フェアプレイっすよ」

弥馬田グフ子に言われた瞬間、桃太郎の意識は、途絶え、桃太郎達は、バタンと倒れました。

すると、白ヘル制服男達は、「ご協力、感謝します」と弥馬田グフ子に敬礼しました。


「いえいえ、タイムパトロールの方々、これで私の次元崩壊未遂の容疑は、チャラでいいっすね」


「もちろんです」と言って、白ヘル制服男達は、桃太郎達を担いで、光の穴へと消えていきました。


鬼島キル子は、それを見送り、

「復讐は、果たしたぞ。桃太郎」

とキメ顔で言いました。

時空警察監獄編へ つづく

「以上、弥馬田グフ子のハニートラップ編でしたっと!」

と弥馬田グフ子は、カメラを独占。

その後ろから、「誰に言ってんの?」と鬼島キル子。

「あのワシだけ、取り残されてんだけど……」

とぼやく生首を蹴り上げ、とっくに取り上げていた具現化神のスマホをぽちぽちと操作する弥馬田グフ子。

「結構、しんどい仕事だな」

弥馬田グフ子のハニトラ編  おしまいしましたとさ。

グフフ……




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ