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なんか桃太郎  作者: 紙緋 紅紀
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ア ロングロング アゴ〜?

ある日、ジジイは、山へ芝刈りに、ババアは、川へ洗濯に行きました。

ババアは、洗濯洗剤という名の人体に有害な汚染物質を川へ撒き散らしながら、洗濯板でゴシゴシしてました。

一心不乱でした。

親の仇のようにジジイが服にこぼしたオイスターソースと戦っていました。

すると、そこに、どんぶらこ どんぶらこ と川上から大きな桃が流れて来ました。

そして、その桃を どんぶらこ どんぶらこ とバタフライで追いかけている上半身裸のおっさんも一緒に流れて来ました。

おっさんは、金髪でプロレスラーのようなマッチョな肉体をしていて、とても毛深いことをババアは、視認しました。

ババアが視認した そのおっさんは、片手で大きな桃を持ち上げると、 どんぶらこ どんぶらこ と言いながら、陸地に上がって来ました。

おっさんは、黒のブーメランパンツ一丁でした。

おっさんは、ババアの眼前に手に持った大きな桃を向け、言いました。

「ピーチバレーしようぜ」

ババアは、おっさんの右側頭部を猟銃で撃ち抜きました。

「効かねぇ」

おっさんは、銃弾を歯で噛んで受け止めました。

「ゴムだから」

おっさんは、ゴムではありませんでした。

ゴム派でもありませんでした。

付ける時もゴムじゃないものを使用します。

おっさんは、ババアがおっさんのポテンシャルに驚愕し、思考停止している間に、ババアの首筋にモンゴリアンチョップをかまし、ババアを気絶させました。

おっさんは、大きな桃とババアを担いで、ババアとジジイの家にあがり込み、ジジイをじっと体育座りで待ちました。

帰宅したジジイは、おっさんの右側頭部を猟銃で撃ち抜きました。

プシュン

おっさんは、それを瞬間移動でジジイの後ろにまわって、かわすと、

「どうした?ジジイ。衰えたか?」

と言いました。

ジジイは、驚愕の表情で首だけで振り向き、

「その声、その大胸筋、その上腕二頭筋、その前腕、その腹筋、まさか、お前は」

と声を震わせました。

おっさんは、それを2メートルの身長で悲しげに見下げながら、

「そうだよ。俺だよ。桃太郎だよ」

と答えました。

金色の髭をたくわえた桃太郎は、ラリアットでジジイをそのまま弾き飛ばすと、拳を天高くあげ、

「うぃ〜!!!」

と雄叫びをあげ、去って行きました。

しばらくして、目を覚ましたジジイとババアは、その後、幸せに暮らしましたとさ。

おしまい

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こんにちは、はじめまして!! はじまりから爆笑させて頂きました!! ありがとうございます!!
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