第五話 スキルってなんた?
今日も農夫達の雑談です。
どんな話しをするのでしょうね。
農夫1 「今回の小麦もよく実ったな。」
農夫2 「相棒ー、イチゴが採れたぞー」
農夫1 「おっいいねぇ。煮詰めてジャムにしよう。」
農夫2 「なんだよ。いきなり保存食にするのか?採れたてはそのままが一番だそ?」
農夫1 「そうか、じゃぁ今採れたばかりの小麦があるから、そのまま食え!」
農夫2 「いや、そういう事じゃない!やっやめ…うぐぅ」
農夫1 「口に入れたからにはちゃんと飲み込めよ。」
農夫2 「無理やり詰めておいて、何を…水くれ。」
農夫1 「うかつなお前が悪いんだよ。ほれ水。」
農夫2 「ありがと。うぇ、口の中が酷いな。」
農夫1 「お前の作ったイチゴは旨い。」
農夫2 「勝手に食うなよ。しかも、結局そのまま食ってるし。
農夫1 「食い物には旨い食べ方があるって、今学んだよ。」
農夫2 「でもさ、このイチゴって随分前に突然市場に並んだよな。」
農夫1 「お前も知らなかったのか?」
農夫2 「あぁ、市場に荷をおろしに行ったら、馴染みの商人から教えて貰ってよ。」
農夫1 「お前は本当に街が好きだな。」
農夫2 「街は飽きないな!」
農夫1 「んで、だれがイチゴを市場におろしたんだ?」
農夫2 「判らないけど、街に来た旅人だって話だな。」
農夫1 「あの街、何気に新しいもの多くないか?」
農夫2 「人の出入りは激しいからじゃないのかなぁ。」
農夫1 「最初の頃は小さな村だったらしいけど、今じゃ宿屋位か?当時の面影は。」
農夫2 「あの宿屋の飯は最高に旨いぞ!宿の作りもしっかりしてるし。でもな相棒。」
農夫1 「とうした?」
農夫2 「あの宿屋には不思議な部屋があるんだよ。」
農夫1 「不思議な部屋?」
農夫2 「あの宿屋には開かずの部屋ってのがあってな。永遠に貸出中なんだって。」
農夫1 「ほー面白いな。」
農夫2 「それでな、誰に貸出してるのか聞いたら、ご先祖様からの言いつけで神様に貸してるらしいぞ。」
農夫1 「神様?そりゃまたエライ奴に貸してるな。」
農夫2 「それでな、その神様って何かお願いをするときは、食事を部屋の前に置くそうなんだよ。」
農夫1 「へーそうなんだー」
農夫2 「相変わらず関心なさそうだな(笑)」
農夫1 「だって、街の事はあんまり関係ないしね。」
農夫2 「俺っちだって実際そうなんだけどさ。それでも楽しいよ?街」
農夫1 「でもまぁ、そのおかげでイチゴとか手に入るもんな。」
農夫2 「そうそう。知らない事も多いぞぉ俺たち。」
農夫1 「知らない事と言えば、そのイチゴだって突然市場に出たんだろ?」
農夫2 「そうだよ。」
農夫1 「って事はだよ?何処かに自然に生えてたって事かな?」
農夫2 「あ、違うみたいよ?旅人が作ったらしいけど・・・
農夫1 「作った?」
農夫2 「確かぁ、スキルで作ったって言ってたな。」
農夫1 「スキル?」
農夫2 「ああ、スキルで間違いない、」
農夫1 「スキルって何だ?」
農夫2 「知らないよ。てか俺に聞くなよ。」
農夫1 「だってスキルの話したのお前だろ?」
農夫2 「そうだけどよぉ。」
農夫1 「どんな力だよ全く・・・植物作り出すって・・・原理が判らない・・・交配調整と違うのか?」
農夫2 「え?でもこの間話した変な乗り物だって、そうなんだと思うぞ?」
農夫1 「えっ?そんなに巷にあふれてるのか?スキルって」
農夫2 「俺が知るわけ無いねーじゃん。スキルって話もその時初めて聞いたんだから。」
農夫1 「え?スキルの事昔から知ってたのに、今まで何もしなかったのか?」
農夫2 「うん。だって、何か大変な事なのか?」
農夫1 「大変な事なのかって、相変わらずのんきだな。」
農夫2 「エヘヘヘヘ」
農夫1 「ほめて無いから。無いものを作り出すって凄い事だぞ?」
農夫2 「ほめてくれよぉ」
農夫1 「そんな訳の判らない物がまかり通るって事はだぞ?何でもし放題じゃないか!」
農夫2 「なんでもか?」
農夫1 「そうだよ。なんでも有りだよ。一生が安泰だ。」
農夫2 「まさかぁ」
農夫1 「考えてみろ。植物を産み出せるなんてスキルを使ったら、世界征服だってでするぞ。」
農夫2 「たかだか植物を産み出せる程度だろ?無理だろ。」
農夫1 「いいが、その辺に生えてる雑草あるよな?その雑草が突然物凄い繁殖力を持ってみろ。作物なんて実らないそ。」
農夫2 「確かにそうだな。」
農夫1 「ただ繁殖するだけでもそうなんだ。毒草がそうなったりしたら、目も当てられない。なんたって家畜が育たなくなるからな。」
農夫2 「あぁ、なるほど。」
農夫1 「それを質にして世界に降伏を迫る事だってできる。」
農夫2 「うわぁ、なんか物凄く恐いな。」
農夫1 「あの変な乗り物だって、使い方によっちゃ人を傷付ける事だって出来る。
農夫2 「ん、じゃああれはもしかしたら…」
農夫1 「何か心当たりでもあるのか?」
農夫2 「聞いた話しなんだけどよ、修行する期間がやたらと短い奴が時々居るらしいな。」
農夫1 「あぁ、それなら俺も聞いたことある。」
農夫2 「結構有名な話しだよな。」
農夫1 「そいつらってもしかしたら、スキルとかってものを持ってたりしたのか?」
農夫2 「あっ!でもな、大抵皆何かしらのスキルは持ってるらしいぞ。」
農夫1 「そうなのか?」
農夫2 「あぁ、なんかそんな話を聞いたな。」
農夫1 「誰しもかぁ。スキルって判らないなぁ。持ってれば良いのかな?」
農夫2 「そうそう。その技術をより深く理解してるとスキルは高いらしい。」
農夫1 「熟練度みたいな物なのか?」
農夫2 「どうなんだろう・・・そうなのかな・・・」
農夫1 「みんな持ってるんだな。スキル・・」
農夫2 「技術を持ってる人間なら持ってるんじゃないのか?」
農夫1 「俺にもあるのかな・・・スキル・・・」
農夫2 「あるんじゃないのかなぁ?相棒は結構凄い奴だからな。」
農夫1 「知りたいな」
農夫2 「判るものなのかな?」
農夫1 :「あの四人組なら知ってるんじゃないのか?」
農夫2 「今度聞いてみるよ。」
農夫1 「たのむよ。」
…、
農夫2 「それにしても腹が減ったな。」
農夫1 「そうだな。」
農夫2 「 スキルかぁ」
農夫1 「お前なら何が欲しい?」
農夫2 「そうだなぁ、健康な養分を蓄えた土が永遠に欲しいな(笑)」
農夫1 「お前は本当に農業が好きだな(笑)」
農夫2 「相棒もな!」




