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第46話 自宅謹慎

すみませんでした。お久しぶりです。受験勉強の合間に更新させてもらいます。


 私はミリーのもとへと向かった。

 ミリーの宮廷内での部屋は王城の端の方にある。宮廷魔術師である私は国からかなり厚く扱われているのかわからないが部屋はかなりいいものになっている。一方でミリーは王国の宮廷の直属の剣術指導官といっても今の時世に剣だけで戦うような野蛮な人間はそれほど多くはなくミリーの扱いはかなり雑だというのが、私が思っている感想だ。昔は剣術指導官ももっと厚遇されていたらしいと話には聞いているがいかんせん今の国王が就任してからいろいろとおかしくなっている。


 「ミリー、連絡があるんだけど開けてくれる?」


 私はミリーの部屋の前に着き名前を呼んだ。

 部屋の中からミリーの声がした。入っていいと言っているので私はそのまま扉に手をかけて開ける。


 「入るよ」


 「ちょっと、待ってって言ったじゃん」


 「いや、入っていいって言ったでしょ。今さっき」


 私が扉を開けると下着姿のミリーがいた。

 ミリーの裸にも近い姿を見て同性であるが惚れ惚れとしてしまった。ミリーの体は剣術指導官ということもあり引き締まっている。それに加えて胸もかなり大きく体全体のプロポーションはかなり整っているといってもいい。というか、整っている。だから、同じ女であるが羨ましく惚れ惚れとしてしまった。


 「……いつまで見ているの?」


 「あっ……ごめん」


 「まったく、ミスティルはもう、どうしようもないんだから。それで着替えたまま話すけどどうかしたの?」


 ミリーに言われて私はここに来た目的について今はっと思い出す。そういえば言わなくてはいけない用事があったのだった。


 「王命を伝えに来たのよ」


 「王命? それは大層なものが出てきたわね」


 私の王命という言葉にミリーは驚いたかのように反応するが表情をよく見るとそれほど驚いてはいなかった。それもそのはず現国王になってからどうでもいいようなものまで王命としてよく出されることがあったので私達としてはもう王命と聞いても何も感じなくなってきていた。


 「で、王命の内容なんだけど今日一日私と共に自宅謹慎していろという命だったわ」


 「自宅謹慎? はて、私は何か王に対してやったかしら? それとも他に何かあるのかしら?」


 「私は後者だと思うわ。今日の王城内の空気はどこかおかしい。何か起こりそうな予感がする。それはミリーもなんとなくだけど思っているんじゃないの」


 「うん。私もそう思うわ。怪しい。空気については同感よ。今日はとりあえずこっちの動きが怪しまれないように自宅謹慎をしているふりでもするためまずは家に帰ることにしましょ」


 ミリーがそう言うと私達は家に帰った。

 さて、私達の家であるが実は同居している。理由としては……彼氏がいないからだよ。うん。私だってそろそろ結婚したいと思っているけどなかなか王城で勤めているとそういった機会が来ない。悲しいことにね……。さて、そんなことはいいとしてとりあえず家に帰る。そして、次に対策を練ることにした。


 「で、国王の狙いは何だと思う?」


 私はミリーに尋ねてみる。


 「私達を亡き者にでもしようとしているのかしら? 自宅謹慎にすることによって2人まとめて1つの場所に閉じ込めることができるし後は王直属の暗殺部隊が始末するという流れになると私は見ているけど」


 「いや、そんなことぐらいのために王命を使うのがあの国王だとは思わない。私達はきっと国王自身の計画を成す際において邪魔になるからどかされただけだと思う。だから、真の狙いは違うはず……もっと、もっと他のところに狙いがあるはず……」


 「私たち以外が狙い? となるとどこになるの? そもそも私達が邪魔になるってことは私達とかかわりの深い人が関わることになるけど……あっ!」


 「あっ!? って、突然驚くなよ。何か思い浮かんだのか……あっ、まさか……」


 「多分、ミスティルも今思い浮かんだそのまさかだと思うわ」


 「じゃあ、私をどかしてまでやろうとしたことの真の狙いは勇者か」


 「国王は勇者を使って戦争を起こそうとしていたからな。それを勇者本人には伝えるなと言われていた時点で少しきな臭いと思ったが、まさか実力で勇者を従わせる方針を取るとわ」


 「私達がそのことに否定的で勇者を戦に送り込まないように裏工作をしていたことも排除されたということからバレていたということかしら」


 「おそらくね。最近誰が覗き見ているような気がしていたけど……王家の犬か。まったく、私達は女子なのよ。入浴とかものぞかれていたら本当最悪だわ」


 それは確かに最悪ね。私も同感だった。

 しかし、あの王家の犬にバレないようにどのようにして行動をしていけばいいのか、それはかなり難しいことだ。

 王家の犬は、国王直属の暗殺部隊にして諜報部隊である。魔法も完全に目標に自分たちの存在を知られないように隠ぺいするものや剣も暗殺のための剣と完全に戦い方が陰湿である。そんな相手をどのようにしてかわすか。かなり難しいことが考えられる。でも、とりあえず今日何かが起こる。

 それだけは私もミリーもわかった。


 「今日はとりあえずあの人に頼ることにしよう」


 「……あの人を頼るの?」


 ミリーの提案に対して私はあまり乗り気はなかったが、少し考えてみてあの手しかないとなるとやはりなあと感じたので私はその案に乗っかった。


 「じゃあ、悪いけど連絡よろしくね」


 「……適当だね、ミリーのそういうところは……」


 私は文句を言いながらも今お話の中に出ているある人に連絡をしたのだった。


 次回はいつになるか未定ですが更新しないということだけはないと思います。

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