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第41話 2人の正体

 すみませんが、今回は短くなっております。話の区切りがこんな変な場所になってしまったので2000文字に達することができませんでした。

 2人の影の正体が徐々にわかってきた。

 2人は、女であった。

 美人であった。

 1人は、金髪のロングヘアでその髪は足元にかかってしまうのではないかというほど長い髪であった。服装は白いローブを着ていた。いかにも魔法使いという服装をしている。胸は……かなり大きい。

 もう1人は、黒髪ショートヘアーで、いかにもボーイッシュという運動をかなりしている人と同じ雰囲気をした人だ。服装も剣を振りやすそうな短いズボンと半袖という格好をしていた。胸は……言わない方がいいだろう。

 

 「誰? この人たち?」


 「……どこかで見たことあるような?」


 ユエは知らないと言う。

 ミスティルは、どこかで見たことがあるようなと言った。

 そして、俺はというと、この2人のことを知っていた。


 「お久しぶりですね。ミリー教官。ルミエ教官」


 俺は、不機嫌そうに2人の名前を呼びそしてにらみつける。

 2人は、俺がにらみつけたことでビビったのか半歩後ろへと下がった。


 「ええ、ひさしぶりね」


 「ひ、ひさしぶり」


 ミリー教官は、俺に剣を教えてくれた人だ。そして、ルミエ教官については、俺は直接指導されたことがないが、健の方が魔法の修行ということで教わっていた。その関係で俺も顔だけは覚えていた。

 ただ、俺としてこの2人を睨んだのにはしっかりとした理由がある。

 俺は国王に騙された。国王の罠にはまった。国王は俺達にうそをついていた。そして、周りの人たちも俺達にうそを伝えていなかった。つまりは、俺達は国王どころか城の中にいたすべての人に騙されていたのだ。

 つまりは、この2人も俺を罠にはめた犯人。あの国王とグルで会った可能性があるのだ。そして、俺達の目の前に再び現れた。あれからもう3年も経つというのにだ。あの国王がいまさら俺に何か興味を持ったのか知らないが、何か企んでいるに違いない。そのためにこの2人を俺の前によこしたのだ。

 俺はそう判断した。

 2人は、俺に近づいてきた。


 「く、来るなっ!」


 俺は、次の瞬間とっさにそう叫んでいた。

 この2人が俺にどんなことをしたのか。俺は、直接受けていないが間接的に受けた。あの城での出来事。俺が許すことのできない記憶。過去。

 最近になってそのことも薄れてきていたと思っていたが、直接その過去に関わることになるとここまで自分に拒絶反応が起こるとは思わなかった。そして、トラウマになっているのがよく分かった。


 「どうして?」


 ミリー教官が言う。

 

 「来るなって、言ったら来るんじゃないっ!」


 俺は、ミリー教官の言葉に対して罵倒する返事をする。何がどうしてだ。俺が拒絶している理由をわかっているはずなのにその態度はとても気に食わない。


 「カズユキ、大丈夫?」


 「足、震えているよ」


 ユエとミスティルにかなり心配させてしまっていた。そして、ミスティルの指摘で自分でも気づいていなかったが、俺の足は震えていた。いや、足だけではない。体全身がぶるぶると震えていた。

 恐れている。

 過去に。


 「す、すまない」


 俺は、心配してくれた2人に俺は大丈夫だということをアピールしようと声をかけようとするもその声も震えていた。

 ああ、恐怖に負けている。

 過去に負けている。


 「あ、ああああ」


 俺は、しゃべることもできなかった。

 やはり自分の中ではあの過去の記憶を消すことができていないみたいだ。

 この2人が出てきたことにより俺が無理やりでも忘れようとしていた国王に騙されるまでの城の中での日々が思い浮かんできてしまっていた。

 ああ、もうだめだ。

 背中からは冷汗が流れていた。

 手からは脂汗も出てきた。


「はぁはぁはぁはぁはぁはぁ」


自分でも知らないうちに呼吸が荒くなっていた。呼吸が荒くなったと思ったら次は、視界もどんどんとぼやけてきた。頭が痛くなってきた。ああ、立つのがつらくなってきた。

 俺は、次の瞬間意識を失いその場に倒れたのだった。


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