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第33話 俺を呼んだ人物

 タイトル変更しました! 

 ものすごく長くなりましたね笑

 さて、ある日のことだ。

 俺は、突如学院の校舎裏に呼ばれた。

 校舎裏に呼ばれるというのは、元の世界における女子からの告白のシチュエーションか、不良に絡まれるシチュエーションのどちらかだ。

 俺的には、前者の方がいいと思いながらも、しっかり未来という彼女がいるので女子に告白されたら困る(いや、俺そんなモテるとは思ってはいないけどよ、一応、そんなこともあるかもしれないから浮かれるぐらいは許してほしい)。

 俺は、待ち合わせの時間よりも若干早くついてしまっていた。完全に浮かれていた。自分でも気づいているから許してほしい。未来、ごめんな。でも、彼氏がモテるっていいことだと思ってくれ。まあ、まだ俺がここで告白をされるとは決まったわけではないのだが。

 さて、待つことどれぐらい経ったのか。すでに待ち合わせの時刻は過ぎていた。待ち合わせをさせた持ち主は何を考えているのだろうか。俺をこんな場所に一人ぽつんとさせて後日笑いものにでもしようとしたのか。だとしたら相当悪質だ。そんなくだらないことをする奴がいるなんて許せない。まあ、まだそのことが確定したわけではないが時間を守らない人はろくでもない人だ。俺としては時間を守らない人は許せない。もともとの世界では真面目が取り柄だったからな。

 この世界に来て1年。最初の頃はラノベなどのおける闇落ち状態みたいになったりしたが、1年も経ってしまうと人間はその状況に馴染んでしまう。だから、復讐の心は和らいだ影響で元の俺の性格というものが最近になって余計出てきたりしてしまっている。でも、昔と変わってしまい、今も直すことができていないものといったら、一人称が僕から俺に変わったことぐらいだろうか。もともと真面目だったから俺という一人称を使っていなかったのだが、男子っていうのはいつからかはわからないが自分を指す一人称が僕から俺に変わる。その時期が俺には来ていなかったのか、はたまた意識していなかっただけなのかわからない。でも、確かに言えるのは僕から俺に変わってしまったということだけだ。

 

 「俺の方が強そうに見えるしな」


 自分が思っていたことが暇すぎてつい口に出してしまう。

 ……今の言葉、誰かに聞かれてはいないだろうか。この言葉だけ聞いた人がいるとすれば俺がほかの人よりも強いという意味で取られそうな気がする。


 カサカサ


 近くの草むらが揺れた。

 野生の何かがいるのか? いや、人かもしれない。


 「誰だ!?」


 俺は、草むらにいるだろう人物に声をかける。

 こんな近くの草むらにいるとすると俺を呼んだ人物であるのには違いない。俺がここでずっと待っているのをあざ笑おうとしたのだろ。何ともひねくれたやつだ。

 草むらに一歩、また一歩と近づく。


 「さあ、出てこないのならこっちから正体を見破るぞ」


 「……」


 反応は草むらからなかった。

 これはもう正体を見ていいということだろう。

 草むらの目の前まで行き、一気に草むらの中に手を入れる。


 むにゅ


 「ん?」


 何か柔らかいものに触れた。弾力がある。

 何だろう? この柔らかいものは?

 でも、どこかでこの感触のものに触れたような気がするけど、どこだっけ?

 俺は手の先を見る。

 顔を本格的に草むらの中に突っ込む。


 「えっ?」


 草むらの中には女子がいた。

 そして、俺の手のひらはその女子の大きな2つの塊に触れていた。つまりは胸だ。おっぱいだ。


 「あっ、ごめん」


 俺は、顔を赤くした女子に謝り、手のひらを胸から離す。

 

 「え、えぇっと、それでどうして君がここにいるの?」


 俺はその女子の胸を揉んでしまったこと(結構巨乳だった)で顔を赤くしながら尋ねる。


 「……」


 その女子は黙っていた。

 俺に胸を揉まれたことを恥ずかしがっていたのか、それとも他の理由があるのか。どちらにせよ黙っていたことだけが事実だった。

 俺は、いい加減に話さないその女子の名前を呼ぶ。


 「で、ミスティルさんはどうして子の草むらの中に隠れていたのか?」


 草むらに隠れていた女子は、クラス内においても浮いていて、俺と一度も会話をしたことがない女子であるミスティルであった。いつもは取り巻きといるが、今日はいなかった。つまりは1人で草むらの中に隠れていた。


 「……」


 ミスティルは黙っている。

 ただ、唇を強くかみしめて震えていた。

 え、えぇっとこれって俺が胸を揉んだことを怒っている証拠だよな。あれは、完全に俺が悪い。でも、事故だから仕方ないと思ってほしいが、それは男子が主張だ。女子しかもミスティルはどこかの国の貴族の娘という話だから貞操観念はかなり強いはずだ。結婚も婚約もましてや恋人でもない男子に胸を触られることがどれだけ嫌なことか。想像するのはそう難しくはない。でも、俺は胸を触った時にこの感触どこかで覚があると思ったが、それは未来の胸を触った時のことだと思い若干だが、復讐心が復活したような気がした。まあ、未来はこんなに巨乳ではなかったけど。

 いや、何最悪なことを考えているんだ。今は、目の前の女子についてどうするか考えないといけないのだ。


 「君がここにいた理由を俺は知りたいのだけど教えてくれる?」


 俺はまた聞いてみる。

 しかし、返答は無言であった。


 次回は明後日更新です。明日は、戦国群馬です。

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