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第11話 調査

タイトルについてはネタ切れ感あるので普通の感じにします。それから更新の低下により今回はかなり文字数が減っています。次回以降は長くなるようにいろいろと練っていこうと思います。

 健は最後まで僕の話を黙って聞いてくれた。

 僕がすべてを話し終えると、健は重く閉じていた口を開いた。


 「そうか。そういったことだったのか。このことは俺にだけ伝えたんだな」


 「ああ、まだお前にしか話していない。ずっと俺はいろんなことを考えていた。この王城にいる人全員が敵なんじゃないかと。誰も王の話を嘘だと言わない。きっとあの王にだまされているのか、それとも何かをたくらんでいるのか。僕的には後者だと思う」


 「企んでいる、か。確かにその線は怪しい。けど、まだ決めつけるわけにはいかない。とりあえず現段階で言えることはあの国王を信じてはいけないということだけだ」


 「ああ、そうだな」


 僕は、健の言葉に同意する。


 「とりあえず。このことを知ったことをしばらくは黙っていよう。とりわけあの国王には知られてはいけない。まんまと罠にはまったふりをしておこう。そうでもないと何をしてくるかわからない。それでいいよな?」


 「ああ、何かされるわけにはいかない。しばらくはあの国王の掌に収まったふりをしておこう」


 「じゃあ、今俺達は何も話していなかった。そうだよな?」


 僕は、その言葉を聞いてあえて視線を逸らした。

 その態度を見て健は納得したようにそのまま部屋を出ていった。あえて言葉を出さなかったのには理由がある。この話をこれ以上俺はするつもりはないという意志だ。あと、何も話していなかったということを若干認めたくないという抗議もあったが、そんなのは些細なことだ。健のことだから俺の気持ちぐらいはわかっているだろう。親友だからこそ僕は親友している。

 

 「それにしても……」


 僕はぼやく。

 この国は信用できることが少ない。見知らぬ土地、見知らぬ世界。誰を信じればいいのかわからない。よく、ライトノベルとかで見る主人公たちはすぐさまそこの人たちの話を信じて魔王を退治に行ったりする。魔法を使うようになる。しかし、僕はその話を見ていつも思うことはよく何も知らない人のことをすぐに信じれるということだ。日本ならともかく外国人もしくは異世界人が僕達と同じ感性を持っているとは限らない。裏切ることが当たり前という風習を持っているかもしれない。そういったことを考慮してすぐに信じるというのは愚かなのではないのか。僕はそう思っている。疑いの目で見たからこそ今回のことを知ることができた。

 僕は、これからも疑い続ける。

 とりあえずは、あの国王の動きを自分でも調査してみる必要があるな。でも、今の僕にはそのようなことができるかどうかわからない。でも、やれるだけのことはやってみよう。


 その日から僕は、図書館に通いこの世界の情勢に強くなろうとした。また、国王の動きについて怪しまれないように聞ける範囲のことを誰かに聞くことにした。国王の側近やミリー教官、司書、大臣など聞けそうな人には聞けるだけ聞いた。もちろん怪しまれないように僕達に関係あることや政治についての話を聞いた。後者については僕は政治に結構な興味があったので国王の監視以外の目的というのも兼ねていたのは実は秘密のことである。

 そんなスパイのような探偵のような調査を続けてから1週間がたった。毎日のように調査してきたのでそろそろ健に報告をするぐらいの時期だろうと思ったころあいだった。

 しかし、その日僕は気づくことになる。国王のその悪行と、僕達がいかに騙されていたということを。僕達にとっては、絶望的な日。僕達3人の今後を大きく書ける出来事。僕達3人をそれぞれの道へと突き進める過酷な出来事。

 その出来事が起きる運命の日が来たのだった──

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