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押し掛け忍者と若様の攻防。

 

 クナイ、手裏剣、煙玉の代わりの爆竹をリュックに詰め込んで、小さな忍者は忍び足。

 今日こそは若様に認めて貰うのだと意気込む。

 高等部に行けば若様はお(あつら)え向きに不良に絡まれていた。イケメンは目立つのだ。

 チャンス! と忍者は若様を背に庇う位置に飛び降りた。

「くっ…さ、さあ、若様! 御命令を! この青葉、見事敵を駆逐してご覧にいれ」

「小学生は初等部にお帰り」

 屈んだ若様は憐れむ目で痺れる忍者の足を掴んだ。

 

 

「馬鹿っ! やめろっ! 忍術を俺で試すんじゃない!」

「動くと危ないですよ!」

「暴投止めろ!」

「失礼な! ちゃんと狙ってます!」

「はーいストップ」

 チョップされて忍者のクナイは見当違いの方向にすっぽ抜けた。

「銃刀法違反だし、やっぱ忍者要らないや」

「えぐっ…ひっく…ち、ちょっと着地と投げるのに失敗しただけだもん!」

「泣き虫な若葉マークだなあ」

 頭を撫でながら名前間違えないで下さい若様のバカぁと忍者は声を上げた。



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