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幻想的なる泉で――

作者: 清弥

どうも清弥です。

ほんの少しだけ書ける暇があったので何となく短編を。

これは厨二病の作者が書いた物なので意味不明ですが、

なんとなく、幻想的な泉を想像して見て頂けると嬉しいですw


特に書いた意味はありません。

これはただの――男の夢の物語です。

 ここはどこだろうか。

 男は目を開け、その景色にそう思った。

 そこは男が知っているビルの森でも、騒がしい音が鳴り響く都市でもない。


 そう、その男に映るのはただの森の中にある泉だけだった。


 そこはいつも感じている五月蠅い音も響かず、たまに風が木を躍らせ心地良い音を奏でるだけ。

 そこは目に悪い真っ白や光が目に入らず、周りの森の木が光を浴び、その光をめいいっぱいに吸い込んでいだけ。

 中心の泉がキラキラとその日光を反射し、輝いているだけ。


 それだけなのに、男は大きく心を打たれた。


 綺麗だと――男は感動したのだ。


 日光が射し込み、少し暖かいと感じる…それが気持ちよかったのだろう。

 温まった身体に丁度そよ風が吹き自身の身体を冷やす…それが心地よかったのだろう。


 男は風が自身の身体をなでる感触に浸りながら、不意にそこに寝転がりたいと思った。


 小さく、細かく…それでも懸命に生きている小さな雑草…そこはまるで天然のベッドのようだ。

 日光が気持ちよく体を照らし、風が身体を心地よくなでる…これほど良い天候が無いように男は思えた。


 ころん…と男は転がり、目を閉じた。

 ”あそこ”での仕事がよほど疲れているのだろう、すぐに男に睡魔が襲ってきた。


 ―……。―

 ―…、……!―


 どこからか声が聞こえる…それは子供のような不思議な声だった。


 しかし、男はそれをもBGMとして睡魔に負け、すぅ…と寝てしまう。

 それを見ていた誰かが隣のものと喋る。


 ―あそこのひとだれ?―

 ―マナかんじないよー?―


 舌足らずの声で2人はそう疑問を言った。

 男が寝ているのを見ていて安心したのだろうか、先程よりも大きな声で話していた。


 ―だれなんだろーね―

 ―あそこはならくびとがちかよってこないからあんしんしてねちゃったからわかんないねーー―

 ―おこすー?―

 ―やめとこーよ―


 その子供のような2人は喋っているうちに、淡い7色の色が消えたり光ったりしている何かがその泉に集まってきた。

 その何かはフワフワと宙を舞いながらその幻想的ともいえる泉の中心をめざし移動する。


 ―あ、ミーネだ―

 ―まだマナのこってるのになんであつまったのー?―


 その何かは泉の中心に集まるとその泉の中に沈んだ。

 その子供たちはその行動時間に理解が追い付かず、傾げてしまう。


 その次の瞬間、その泉は大きな光を発した。

 そして光が収まるとき、その男はもういない。。


 その光が男を返したとでもいうのだろうか。

 ただ、その理由は分からない。

 ただ、その理由は分からなくとも時は動き、このことは誰が見ていても忘れるだろう。


 それが――この世界の常識なのだから。

 それが――男を返した光の意味なのだから。


 次、男が来るとき――この世界はなにが起こる?

 次、男が来るとだれが判断できる?


 ただ、わかる事実がある。

 ここは――夢の世界。

 ここは――決して汚れる場所ではない。

 ここは――”誰”も入れない。

 ここは――――――世界のあるべき姿である。


 しかし、その事実も歪められた。


 なぜなら――この世界にあるのは偶然、それだけなのだから。

 必然など――この世界にないのだから。

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