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愛は霧の中

気がつくと

あたりはもやで真っ白

数メートル先も見えやしない


しっとりとした空気が

わたしを包む

夜と朝のはざまで

わたしは夢うつつ


真夜中に届いた

あなたからのメッセージ

手さぐりで

あなたのぬくもり探すの


やっぱりそうね

わたし

あなたなしではいられない


わたしが求めてる時

あなたはそっと

わたしの欲しいものを

差し出してくれる


絶妙のタイミングで

限りないやさしさで

まるでおとぎ話の

プリンスみたいに


聞いて

今朝は霧が出ていたの

濃い 深い霧よ


わたしは

道に迷ったプリンセス

だけど不安はないの

なぜかしらね


とても気持ちがよかったわ

霧の中は

神秘的で 謎めいてた

わたし興奮してたの


森の中で

ずっと迷子だった気がするわ

どんなに泣いても

誰にも届かない


それがどんなに

怖いことかわかる?

孤独は何もかも

変えてしまうわ


だからわたし

あきらめかけてたの

もういいやって

どうなっても知るもんかって


だって仕方ないじゃない

誰もわたしのこと

気にもかけないし

求められてもないし


だから

ずっとさ迷っていたわ

独りぼっちで森の奥に

隠れていたの


気がつくと

あたりは真っ白だった

でもなんだか

それまでと違う感じがしたの


一から十まで

理解してなんて言わないわ

ほんの少しでいいから

わたしをわかってね


自分をかばうのは

もうやめにするわ

本当の気持ちを

あなたにぶつけたい


あなたになら

あなたなら

きっと

わたしを受け止めてくれる


そんな気がするの

気がするだけかもだけど

信じてみる価値は

あるんじゃないかしら


この霧の向こう

この霧の向こうに


きっと探してた

答えがある

妄想なんかじゃないわ

これは現実


まるでおとぎ話ね

だけど聞いたことがある

決して

叶わない夢はないと



見て

霧が晴れていくわ

心地よい風が

頬を撫でる


わたしを悩ませていた

すべてが明らかになる

緑の森も

エメラルドの湖も


すべて本当にあったこと

あなたと出会った真実



気がつくと

あたりはもやで真っ白

数メートル先も見えやしない


しっとりとした空気が

わたしを包む

夜と朝のはざまで

わたしは夢うつつ


手さぐりで

あなたのぬくもり探すの


やっぱりそうね

わたし

あなたなしでは

耐えられそうにない


もうすぐ

霧が晴れる

わたしあなたに

告白したい事がある



もうすぐ

もうすぐね


霧が晴れる


この霧の向こう

この霧の向こうに


きっと探してた

答えがある

妄想なんかじゃないわ

これは現実


まるでおとぎ話ね

だけど聞いたことがある

決して

叶わない夢はないと



もうすぐ

もうすぐね


霧が晴れる


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