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ベルギーワルツ

昼下がりのカフェ

気だるい白昼夢を見る


目の前にはミュージアム

自撮り棒を片手に

恋人たちが行き過ぎる


どこに居たって同じなのに

この孤独は癒せない


優しい風が頬を撫でる

季節のインストゥルメンタル


古い詩集の1ページから

押し花がひとひらこぼれ落ちる


恋人たちがKissし合うのを見ても

わたしはちっとも燃え上がらない


どこに居たって同じなのに

この孤独は何処からやって来るのか



ハッシュタグを付けて

わたしのこと忘れないように


あなたと踊るベルギーワルツ

列車はゴトゴト思い出の場所を走る


アントワープからブリュッセル

赤いキャンドルに火を灯して


ハッシュタグを付けて

わたしのこと覚えていて


セレブ御用達の

高級レストラン


お皿の上にはシーフードがたっぷり

終わらない夜の始まり


ワインを飲んで身体を揺すり続ける

何もかも忘れて


たった一人のわたしのフォロワー



昼下がりのカフェ

優しい風が頬を撫でる


やがて夕日が街を

オレンジ色に染めてゆく

インスタ映えしそうな景色


古い詩集の1ページみたいに

押し花がひとひらこぼれ落ちる


今は白昼夢を見ることだけが

心の安らぎ

何処に居たって同じなのに…



ハッシュタグを付けて

わたしのこと忘れないように


シャンペンを抜いて

大理石のお風呂に入る


あなたと踊るベルギーワルツ

列車はゴトゴト思い出の場所を走る


アントワープからブリュッセル

赤いキャンドルに火を灯して


ハッシュタグを付けて

わたしのこと覚えていて


ベッド上には愛がたっぷり

終わらない夜の始まり


ワインを飲んで身体を揺すり続ける

何もかも忘れて…


たった一人のわたしのフォロワー



ハッシュタグを付けて

わたしのこと忘れないように


あなたと踊るベルギーワルツ

列車はゴトゴト思い出の場所を走る


アントワープからブリュッセル

赤いキャンドルに火を灯して


ハッシュタグを付けて

ずっと

わたしのこと覚えていて


あなたと踊るベルギーワルツ

ワインを飲んで身体を揺すり続ける


何もかも忘れて…


あなたがたった一人の

わたしのフォロワー


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