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昨日とは違う朝
海鳥が鳴く
雪の降る町に朝が訪れる
やっとたどり着いた奇跡の予感に
わたしは心を震わせてる
描き続けた夢に破れ
希望をなくしたわたしに
信じる事の尊さを教えてくれた人
何気ない優しさに触れて今
冬のぬくもりの中
わたしはあなたの夢をみる
静かに
果てしない旅のおわり
ここから先はおとぎの世界
嫌な事は全部忘れて
素顔のわたしに戻る瞬間
朝露に濡れた世界
その道は遥か彼方に続く
愛する事の哀しみを教えてくれた人
あなたからわたしへ
わたしから知らない誰かへ
語り継がれる物語
ゆっくりと
昨日とは違う朝
吐く息も白く凍るほど
わたしはあなたが残した
想い出にそっと火を灯す
海を渡る冷たい風が
つらい日々を流し去るまで
朝陽がその輝きで世界を満たすまで
一点の曇りもないこの想い
冬のぬくもりの中
わたしはあなたの夢をみる
静かに
あの日と同じように
海鳥が舞い立つ
あなたからわたしへ
わたしから知らない誰かへ
語り継がれる物語
ゆっくりと
信じる事の尊さを教えてくれた人
何気ない優しさに触れて今
冬のぬくもりの中
わたしはあなたの夢をみる
静かに




