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冬の黄昏れは

冬の黄昏れは

悲しくも切ない


足もとを駆け抜ける木枯らし

帰り道を急ぐ人々


夏にはあんなに賑やかだった

森の公園


色とりどりの花に囲まれて

何もかもが光り輝いていたのに



手袋に息を吹きかけて

道の遠くからあなたがやって来る


毛糸のマフラーに包まれた

優しい微笑み



凍えそうな心

抱きかかえるように



ジョギングをする人が

行き過ぎる

冬の散歩道


港を見下ろす

寂しげなベンチ


重く垂れ込めた

灰色の空



コートの腕をからめて

寄り添う二人



見慣れた街に

鳩が舞う


ビルに囲まれた

この街に


かけがえのない

あなたがいる



永遠の愛

永遠の友情


何かが試される時

私はあなたのそばに居られるだろうか



冬の寒さに負けないよう

あなたを

暖めてあげれるだろうか



街に明かりが灯る

どこからともなく

クリスマスキャロルが聞こえて来る



暖炉の前にはあなた

お気に入りの音楽をかけて


「なにか飲むかい」と

優しい微笑みで



外は雪

明日の朝は

夢のような白い世界



地下鉄の通気孔から

立ち昇る蒸気


タクシーのクラクションは

ひっきりなし


甘い葉巻の香りと

JAZZ



冬の黄昏れは

悲しくも切ない


私はあなたを想う

孤独と華やかさが隣り合わせの

この街で


いつまでも

変わらぬ愛を


あなたの

優しい微笑みを


私の祈りは

届くだろうか



誰の心にも

木枯らしが吹く

この季節



冬の黄昏れは

悲しくも

切ない


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