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プロローグ
僕らは積み上がる木材の陰から敵の動きを伺っていた。目の前には背が高いが細い男とがたいはいいが身長の小さいデコボコのスーツを来た2人が僕らを探している。
「よし…」
やまだは確かめるように言った。
「そろそろいくか…」
ジョージと僕はそれに頷いた。
罠の準備と敵と対峙したときのシュミレーションは昨日のうちも嫌というほど行った。
ジョージが最後の作戦の確認を行い、三人で肩を組んだ。そして、僕は言った。
「反撃開始だ。」
三人はそれぞれ別の方向に動き出した。