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私、高校に入学する

 今日は良い天気だな。そう思いながら、私はまだ着慣れていない制服に身を包んだ。今日は高校の入学式だ。

「うーん、スカートの丈はどうしよう?」 

中学生の時には校則で膝下というものがあったが、高校にはない。 

「うん、もう高校生なんだし、膝上にするか。」 

私は膝が少し見えるくらいの丈にした。私は少し成長した気分になった。 


リビングにおりると、みどりさんがすでに朝食を食卓に並べていた。 

「あ、おはよう紫乃ちゃん。」 

「おはよう、みどりさん。」 

みどりさんは私の叔母さんにあたる方だ。私の両親は幼い頃に事故で他界してしまったらしい。そこで小さい頃からみどりさんが私を育ててくれた。本当の親ではないけど、いろんなところに連れて行ってくれたり、いつも応援してくれたので、私はみどりさんのことが大好きだ。 

「ねね、格好はこれでいいと思う?」

「うん、とっても可愛い。紫乃ちゃんはあおい姉さんに似てとても美人さんだしね。」  

私の本当の母はあおいさんという。私は覚えていないが、写真で見たらとても似ていた。とても綺麗な人だった。まあ、私も容姿はそれなりに整っているが。人に容姿を褒められることはわりと多かった。

「もう高校生かあ。つい最近まで『みどりさん、宿題が終わらない』って泣きそうになりながら言ってた気がするのに。」  

「もう、そんなん小学生くらいの話でしょ。私、中学では真面目にやってたし。」 

「うん、すごい頑張ってたね。でも私もまさか高校入試で1番をとるとは思ってなかった。」 

「はあ、あれは偶然だよ。けどいいことなくない?代表のあいさつしないといけないし。」 

「うふふ、それもいい経験だよ。」 


 私たちは朝食を食べ終え、家を出た。私が入学する高校は香取高校というところだ。兵庫県にあり、進学校として有名だ。うちからは歩いて15分くらいかかる。今日はとてもいい天気なので歩いて行くことにした。 

「みどりさん、見て!綺麗な桜。」 

「ほんと。歩いてきて正解だったね。」 

「うん!」 

 

少しして学校に着いた。人がたくさんいる。 

「桜の前で写真撮ろうよ。」 

「はーい。」 

こうして少し学校の前で過ごした後、私たちは別れた。新入生は教室に行かなければならない。 

「じゃあ代表の挨拶、頑張って!」 

「うん、見ててね。」 


私はみどりさんと別れ、校内に入った。すでにクラスは確認済みだ。私は自分のクラス、1年1組へと足を運ぶ。道中では女の子達が友達と話をしていた。あ、看板が見えた。今日からここが私の教室なんだ。クラスに気の合う子がいるといいな。 

中学時代、私は勉強ばっかりしていたので、そこまで友達はいなかった。友達の中でこの高校に行った子も少しはいるが、はたして同じクラスだろうか。まあいなくても友達作り頑張らないと。やっぱ高校といえば青春だからね!  


ガラガラ、 

教室の中に入るとすでに20人くらいの人がいた。入ると、一瞬めっちゃ見られた。私は静かに自分の席に向かった。 

「あれ?紫乃じゃん。同じクラスだったんだ。やったー!」 

快斗かいと?ああ、同じクラスだったんだ。よかった。知り合いがいて。」 

快斗は私の幼馴染だ。隣の家に住んでいて、小中同じだったからよく一緒に帰っていた。またみどりさんが出張でいないときとかは快斗の家に預けられていた。 

「そういえば、代表のあいさつ、やるんだってな。頑張れよ。」 

「うん、ありがと。」 

快斗は非常に社交的で基本、誰とも話せる。きっと、高校でもたくさん友達を作るんだろうな。そうしたらもう私とは話してくれないかも…

 もう、そんな辛気臭いこと考えない!さっき友達作るって決めたんだから。 

「皆さん!席についてください。」 

あ、先生が来たみたい。 

「私は1年1組の担任になりました野本です。1年間よろしくお願いします。」 

野本先生は30代くらいの女の先生だ。ショートカットで明るい印象がある。

「ええ、皆さんの自己紹介は後でしましょう。この後、入学式があります。もうすぐなので、並びましょう。あ、あと扇崎せんざきさん。あなたは教頭先生に着いて行ってください。 

みんなの視線が一斉に私の方に向いた。うう、そんな見ないでよ。私だってやりたいわけじゃないのに。 

私は教頭先生の後についていった。そして、生徒会長や先生がいる席に案内された。 


入学式は校長の挨拶から始まった。いつもはとても長く感じるあいさつが今日はとても短く感じた。ああ、もう終わっちゃったよ。 

「次に生徒会長、瀬川伊吹さんからの挨拶です。」 

私のあいさつはこの人の次だ。私は緊張しすぎて、生徒会長の話を全く聞いていなかった。 

「次に、新入生代表のあいさつです。1年1組、扇崎さんお願いします。」 

「はい。」 

私はステージに上がった。大丈夫だ、私。中学でも何回かやったことあるでしょ。 

「あたたかな日差しが降り注ぎ、桜も咲き誇る今日、私たち168名の新入生は、無事入学することができました。……」 

私は最初は緊張していたが、保護者席にいるみどりさんの顔を見たらなんだか元気が出てきた。 

「…以上を持ちまして入学の言葉とさせていただきます。」 

あいさつを終えると、大きな拍手がなった。よし、やっと終わった。うまくできてよかった。私は安堵のため息をついた。 


その後は教室に戻り、自己紹介をした。 

「扇崎紫乃です。趣味は読書です。高校では友達をたくさん作りたいと思っています。よろしくお願いします。」 

パチパチパチ。拍手が起こった。 

「僕は高槻快斗、サッカーが好きです!このクラスの全員と友達になるのが目標です。よろしく!」 

ああ、快斗らしい目標だな。きっとすぐ目標達成するだろうけどね。 


クラスには良さそうな人がたくさんいた。よおし、明日から友達作り頑張るぞ!













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