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1つの例

作者: 天川裕司

初めまして、天川裕司です。

ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。

また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。

どうぞよろしくお願い致します。

少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。

サクッと読める幻想小説です(^^♪

お暇な時にでもぜひどうぞ♬


【アメーバブログ】

https://blog.ameba.jp/ucs/top.do


【男山教会ホームページ】

https://otokoyamakyoukai.jimdofree.com/


【YouTube】(星のカケラ)

https://www.youtube.com/@%E6%98%9F%E3%81%AE%E3%82%AB%E3%82%B1%E3%83%A9-v5x/videos


【ノート】

https://note.com/unique_panda3782



【YouTubeドラマにつきまして】

無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、

お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。

基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。

創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪

出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬

でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、

どうぞよろしくお願いします(^^♪



タイトル:1つの例


ある日、

彼女とのデートでデパートに来てた。


ウ〜ウ〜(パトカーのサイレンの音)


(駐車場にて)


「今日もよく走ってんなぁ」


最近、この界隈じゃ

事件が多発でもしてるのか。

パトカーの走る音がよく聞こえていた。


先日のニュースでは、

強盗事件や殺人事件、

強姦事件などが頻発してると

そのまま言ってた。


(デパート内)


その日は人があまりおらず、

行きたい所にも

スムーズに行けたのでよかった。


俺と彼女は既に同棲しており

メインの仕事をする傍らで、

趣味の原稿執筆も

2人で楽しんでいた。


それも、

俺と彼女の得意分野はホラーサスペンス。

2人共ホラーもの・サスペンスものが大好きで、

よくアイディアを出し合ったりなんかして、

切磋琢磨のうちに作品を仕上げる。


この前なんか合作を作ったこともあった。


でも彼女はそれだけに留まらず、

少し霊感もあったんだ。


そして

彼女の霊感が又働いたのは、

そのデートの時。


ちょうどアクセサリーの

専門店に差し掛かった時、

ショーウインドウに見知らぬ女が映った。

俺たちの真後ろに立ったその女。

無論、最初に気づいたのは彼女のほう。


「ま、マジか…」


彼女「むやみに怖がっちゃダメ。こうゆう時は冷静にね。…霊ってね、意味も無く現れたりするもんじゃないの」


「え?」


彼女「世間じゃただ怖がらせたり、おどろおどろしく色んな霊を扱ったり表現したりする人が居るけど、本当の霊ってああ言うもんじゃないのよ」


「……」


普段から

ホラーサスペンスものを書いてた俺にも

少し免疫が付いてた様で、

彼女の言う事をとりあえず心に留め、

その通り、従う事が出来て居た。


ショーウインドウに映った女は、

何かを訴えて居た。

それは彼女だけじゃなく、

俺にもちゃんと聞こえた。


『…愛する人の所へ帰りたい』


「……愛する人…?」


彼女「…多分、恋に未練がある人かな。多分生前に、愛した彼と別れて、不憫な事故、それとも…」


何となく背景も見えてきた。


女の霊はそれからウインドウの中で、

俺たちにあるモノを差し出してきた。


アクセサリー?


又、俺と彼女にその女の霊の声が聞こえる。


『…これ、愛するあの人に、渡して欲しい…渡せなかった…彼の誕生日の…』


ここまで来ると、

俺もなんだか無性に男気を奮い、

彼女にばかり頼ってないで

俺も何とか自力で力になってやろう、

そんなふうに思い…


「…なぁ、手伝ってやらないか?」

と隣に立つ彼女に言った。


彼女「…そうね。それが良いかもね」


ウインドウの中から手がニュッと出てきて、

女の霊は、

俺たちにそのアクセサリーを手渡した。


『…お願い…お願い…』


それから俺たちは

その女の霊から、

生前付き合ってた

その女の彼氏の自宅を聞き出し、

そこへ行った。


(生前の彼氏の自宅)


彼「…本当ですか、それ…」


彼女「ええ。彼女、これをあなたに渡して欲しいって」


あの時とっさに

ウインドウで見た

彼女の特徴や何かを伝えると、

その彼氏は何となく納得して居た。


それに極めつけは、

やっぱりこのアクセサリー。


羊をかたどったアクセサリーで、

生前の彼女と付き合っていた時、

確かにこのアクセサリーを

プレゼントしてもらう約束に

なってたらしい。


彼氏「…ゆ、由美子…」


彼氏のほうも、

彼女を亡くした悲しみは絶大だった様で、

たとえ霊でも自分の事を想いながら

こうして約束を果たそうとしてくれた事、

何より彼女が又自分の前に

現れてくれるかもしれない事を、

心の底から喜んでいた。


彼氏「…有難う!有難うございます!」


大変な喜び様で、

お礼にと歓待までしてくれそうだったが

そこまでしてもらうのは悪いと思い、

俺と彼女はとりあえず帰った。


(後日)


でも、それから数日後。

妙な噂を耳にした。

あのアクセサリーの専門ショップ。

そこで少し前、事件が起きてた様だ。

ショップは少しして閉店した。


静かな事件で、

極秘に捜査が進められて居た為、

一般の人はわからなかった。

情報元は俺の彼女。


「ホントかよ。それ…」


彼女「ええ。今だから言うけど、ちょっとそんな噂を耳にした事があってさ。どうもそれ本当だったらしいよ」


殺人事件。

でもその経過が巧みで、

警察は犯人を特定するどころか、

その輪郭さえ掴めなかった。

それがようやく解決を見たらしい。


犯人は女。

そこまでしか分からなかったが、

どうも気になる。


そんな時、俺の身近で殺人事件が起きた。


「ウソだろ!?か、佳代子…」


幼馴染の佳代子が、何者かに惨殺された。


その時、ふと思った事。

佳代子は幼馴染みながら、

俺に密かに想いを寄せてくれて居た。

それは男の直感で分かって居た事。


(自宅)


今日も彼女と一緒に原稿執筆をして居た。

彼女は又新しい作品を書いた様だ。


「お前、これよく書けてるなぁ…」


今度はサスペンスもので、

女の情念をテーマに強姦や

殺人事件を扱ったもの。


いつもショートストーリーを

書き合ってた俺たちだったが、

そのとき彼女が描いた作品は中編もので、

からくりや経過、

中に少し霊を交えたギミック仕掛けの結末は、

なかなか読む者の心を打った。


でもそれを読んで居て、

前に感じた感覚と同じ様な不安と言うか、

気になる点が生まれる。


ある時、彼女個人の書類手続きで、

母印を押したことがあった。


俺は少し疑問に思ってた事を

実行に移すべく、

その彼女の指紋を極秘に採取し、

知り合いの警察官に頼んで、

彼女の指紋を調べてもらった。


鑑定「…どうも違うみたいなんですよねぇ」


それ以前の彼女の母印と、

今回調べてもらった母印が一致しない。


その事はそれから黙ったままで、

秘密がバレない様にと

俺はそれまで通り日常生活を続けた。


でも普段通りに

俺の横を通り過ぎる彼女を見てると、

やっぱり1つの疑問が浮かぶ。


「(…お前、本当は誰なんだよ…)」


途中から変わった様に思えるその女。


パトカーのサイレンの音が、

また部屋の向こうから聞こえてくる。

窓の向こうから聞こえる。

町中から聞こえる様だ。


あの霊だった女の身元を

元彼から少し聞き出した俺だったが、

その女に前科は無く…いや、本当は

見つかってないだけかもしれず、

まず指紋は無かったと言う。調べられない。


今横に居るこいつの指紋…

もし調べて、警察に突き出したら…なんて、

末恐ろしい有り得ない妄想が、

俺を取り巻いたのは本当の事。


「(だからあの女、あの専門ショップから離れる事が出来なかったんか…)」


わけの解らない妄想が取り巻く中、

現実が差し込んで来て、

なんかどうでもイイ…

みたいな感じになった上、

彼女が横に居る。



動画はこちら(^^♪

https://www.youtube.com/watch?v=hnIPADDLJIc

少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。

サクッと読める幻想小説です(^^♪

お暇な時にでもぜひどうぞ♬


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