祕め
手が回って
宙を繋いでいた
あの温かな
柔らかい色白の手は
ない無い亡い
湖畔に佇む
そんなあなたが一番
早くいなくなりそうだった
その頃から
予感していた
なにかが迫ってきそうで
どうしようもない空っぽに脅されているようだと
安定
暗転
ひっくり返った日付を睨んでも
ただの独りよがり
相手は睨んでもくれない
言葉が亡い
影を弔うのは私の最期の役目
お願いお願い…
……たどり着けるならあなただけでも
わがままばっかだね、本当に………
…………さよならは遅いかな、やりきれないかな
慰めてくれるあなたはもういないから………………
私のお姫様
…私のお祕め事