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つる奪還作戦〜始動〜

桜を眠らせてから六花が和樹に連絡してやっと和樹達が到着した。


「悪い兄貴俺のせいだ」


「ごめん義兄さん」


「お前らのせいじゃないさ」


そう、悪いとしたらこの俺自身だ。平穏に酔いしれて警戒を怠っていた。


「桜華、過ぎたことを悔やんでも仕方がない。これからの事を考えよう」


「……そうだな。先ずはつるちゃんが何処に連れていかれたか調べなきゃな」


「それは俺達でやろう」


「後は……」


今後のことを話していたら桜が目を覚ました。


「どうして俺を止めた」


「解らないのか?なんで俺がバカなことをしようとしたヤツを止めたのか」


桜も自分のしようとした事が無謀だと解っているらしい。


「例えバカなことでも俺はつるを助けたい」


「わかってる。だから皆ここにいるんだ。」


「でも迷惑はかけられない」


こんのバカ息子は何てバカなんだろう。俺は桜の頭をグーで殴った。


「自分の家族を助けるのを迷惑だなんて思うわけないだろう」


だがつるちゃんを助けて終わりではない気がする。まだ何か裏があるような……。


「だから今はどうやってつるちゃんを助けるか考えるんだ」


「……わかった」


そうは言ってもつるちゃんがいつ見つかるかわからないからなぁ。怪の口ぶりからして直ぐには殺さないとは思うけど最悪の結果も考えておかないと。


「見つかりましたお父様」


なっ!?速過ぎないか?


「やっぱりあそこか?」


四季は無言で頷く。


「兄貴達が言いたいことはわかる。何故こんなに見つかるのが早いのかだろ?それはな俺達がある組織を警戒していたからなんだ」


「その組織の思想と規模は?」


「思想と言えるかわからないが奴らが狙っているのは初代の復活」


「初代ってこの世界を作ったと言われているあの?」


「そうだ。理由はわからないがとにかく奴らは初代を復活させたいらしい」


「でも無理だ。死んだ人は戻らない」


「そこであの娘の能力が関係してくるんじゃないか?」


そうかもしれないがつるちゃんは怪我を治せる程度だと言っていた。まだ何かありそうな……。


「そんなことはどうでも良い。その場所は何処だ」


考えるのはあとで良いか。今はつるちゃんを助けよう。


「場所は四季が知っている。四季案内してくれ」


「わかりました」


全員で行こうとするが


「久遠はお留守番だ」


「……わかった。能力も使えない私じゃ足手まといだもんね」


「違うぞ。俺達の帰る家を守って欲しいんだ」


「わかったよ。じゃあその代わり約束して。皆で帰ってくるって」


「約束だ」


俺は久遠と指切りをする。この約束を絶対に守ると心に誓いながら。


「よし行こう」


そうして俺達はつるちゃんを助けに出発した。






「それでつるを連れ去ったのは誰なんだ?」


「昔上から追放された奴らだよ」


「復讐って訳ね」


「だがその怪って奴は俺達も知らない」


いったい何が目的で初代を復活させようとしているんだろう。それに正体不明の怪。訳がわからない。


「なら奴らも能力を使うのか?」


「多分そうだろうな」


「全員で帰るんだから気を引き締めていこう」


「見えました。あれです」


「見張りがいる」


六花の言う通りつるちゃんがいると思われる所には見張りがいた。


「どうする?俺がやろうか?」


「義兄さんは見てて私がやるから」


成る程こうゆう広域殲滅は紗耶香の得意分野だったっけ。


「頼んだよ」


「りょーかい」


「大丈夫なのか?」


「まぁ見てなって」


紗耶香が能力を使う。


「"海淵乱舞(かいえんらんぶ)"」


すると大きな津波が出来た。


「反則だろこれ」


「何言ってんのさ能力なんて皆こんなもんだよ」


「それじゃ行っけぇぇぇ」


見張りやその他諸々は全て津波で流されてしまった。


「相変わらずやるねぇ」


「どーも」


「それじゃあ行こう」


こうして俺達はつるちゃんが捕らえられている場所に入っていった。






「どうやら貴女を助けに来たみたいですよ」


「貴方達は何が目的で私をここに連れてきたんですか?」


「貴女に治して貰いたいモノがありまして」


「私は治しませんよ」


「そうおっしゃらずに、ご自分の家族が傷つくのは見たくないでしょう?」


「桜様達は貴方達に負ける程弱くありません」


「ハハハ考えが変わることを祈りますよ。家族が消える前にね」






「道が別れてるな」


入り口から少し歩いた所で道は二つに別れていた。


「ま、ここは定石通り二手に別れますか」


「俺達はこっち」


和樹と紗耶香、藍と四季は右の道に


「また会おう」


俺と六花と桜は左に。


「またな兄貴」


こうして別れた俺達にはそれぞれ苦難の道が待っていた。俺達は一人も欠けることなく帰れるのだろうか。



次回からバトルがどんどん入ってきます下手くそな描写ですが目をつぶって下さい

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