桜、修行開始!?
「桜華話がある」
あの連続神様襲撃事件(仮)から数日たったある日俺が部屋で六花とイチャイチャしてたらバカがきた。
「無理。今忙しい」
因みに只今六花の膝枕中。
「?何してるんだ。今日は暇だと言っていたじゃないか」
やべ、そういえば桜に今日の予定聞かれてたわ。仕方ない。
「ちょっと行ってくるわ」
そう言って起き上がろうとしたら
「だめ」
ドスッ☆
目潰しされました。
「いっっっってぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
あまりの痛さに俺は床を転げ回る。ようやく痛みが和らぎ六花の方を見ると……それはもう不機嫌でした。
「久しぶりに一緒にいられると思った」
「……」
確かに最近は二人きりになれなかったからなぁ。よし、あの手でいこう。
「じゃあこの埋め合わせは今夜しよう」
「今夜?」
「そう、今夜」
六花はしばらく考えて
「わかった。その代わり寝かせないから」
「それ俺の台詞」
説得は出来た。けど、俺は明日の日は拝めるのだろうか。
「桜〜何の用?」
「やっと来たか」
「感謝してよ。君のせいで俺の命日は今日になるかもしれないんだぞ」
「な、なんだと。誰に狙われてるんだ」
「六花」
はいそこ変な顔しなーい。君たちも似たようなものなんだから。
「まあいい。話というのは」
「力をつけて欲しい、とか?」
はい、驚かない。君の何倍生きてると思ってるの。君の考えなんて手にとるようにわかるよ。なんて嘘です。本当は何となくです。
「力は災いの種にしかならないよ」
「わかってる。それでも俺は皆を護れる強さが欲しい」
「皆、じゃなくてつるちゃんでしょ」
「う、うるさい」
男が顔を赤らめるな、キショイ。
「俺の修行は厳しいよ」
「覚悟はできてる」
こうして桜の修行が始まった。
レッスン1能力を使いこなそう。
「で、何をすれば良い?」
「ひたすら俺と闘って貰う」
「はぁ!?」
「君の能力は強力だ。使いこなせれば俺をも越えるかもしれない。だけど君には絶対的に経験が少ない。だから俺と闘って貰う」
「でも、さっきレッスン1って……」
「ソンナコトシリマセン」
決して桜の練習メニューを考えるのが面倒だからこんな修行にしたわけではない。
「つべこべ言わずに来いよ」
俺は言葉と共に能力を発動する。
「良いなこの緊張感ゾクゾクする」
嫌だねぇバトルマニアは。
「行くぞ!"獄炎氷花"」
早速桜は氷柱と炎弾で弾幕を張ってきた。
「"蒼天雷月"」
俺は雷で攻撃を防ぐ。
「来れ!氷剣、炎剣」
桜は自分の能力で剣を作って突っ込んできた。良い考えだ。だけど……
ガキッ
「何っ!?」
桜の剣は俺の雷槍に止められた。自分の能力で武器を創るのはまあ俺たちにとっては常識だな。
「まだ甘ーい」
桜は距離をとるがそれはハズレだ。俺は雷槍を投擲する。
「くっ」
桜も両手の剣で頑張ってはいるがいかんせん速さが足りない。少しずつおされてきた。流石にまだ連続では創れないか。
「チェックだ」
桜が雷槍に気をとられている間に俺は後ろにまわった。今回はまあまあ良かったかな。
「こっちもな」
俺の前方の桜が消え桜の声が俺の背後からきこえた。
「蜃気楼か……」
「ぶっつけだったが上手くいって良かった」
"獄炎氷花"って応用力ありすぎだろ。いや、桜の才能か。動きもどんどん良くなるし。
「俺の勝ちだな」
だけど……やっぱり甘い。俺の能力を忘れてる。今度は"蒼天雷月"で雷化して後ろをとる。
「はぁ。反則だろそれ」
「君も十分反則だから。能力使い初めて直ぐにこんなに闘えるんだから」
俺と桜が修行を切り上げて家に帰ってきたらつるちゃんが出迎えてくれた。
「おかえりなさい」
「ああ」
「ただいま〜」
「あれ?桜様怪我をしていますよ」
「ん?」
「ホントだ」
確かに桜の腕から血が出ていた。
「こんなものほっとけば治る」
「そんなこと言わずにつるちゃんひ治して貰いなよ」
つるちゃんの能力見てみたいし。
「できるのか?」
「はい」
つるちゃんが傷に手を添えると光と共に傷が治っていった。
「ありがとな、つる」
「いえ、桜様の役に立てて良かったです」
細かい所はわからないけどもしかしたらつるちゃんの能力の方が桜より反則臭いんじゃないか?
「そういえば天さん」
「何?」
むむ、何か大変なことを忘れているような……。
「六花さんが呼んでいましたよ」
思い出したぁぁぁ。俺は直ぐにその場から逃げようとしたが
「何処に行くんだ」
桜に肩を掴まれ逃げられなかった。
「六花が待っているんだろ逝ってやれ」
「字が違ぁぁぁう」
結局俺は六花の部屋に逝った。結論から言うと寝かせて貰えず搾られたました。何処かの部屋でも触発されて一晩中ネコの声が聞こえていたとか。
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