ウチが神様の溜まり場に!?
「て、天さん?何故ウチに神族の長の和樹様がいるのですか?」
「お、俺もききたい」
二人はやっと金縛りから解放されたらしい。
「さっきコイツが言っていたとおりコイツは俺の弟なんだよ」
「天さんってそんなに凄かったの?」
「凄いのは俺じゃなくて和樹だよ。ていうか言ってなかったっけ?」
「「「聞いてない」」」
あれ?そうだったっけ?
「おいおい、兄貴が凄くなかったら俺達はなんなんだよ」
「天さんはそんなに凄いのですか?」
「つるちゃんだっけ?そうだよ兄貴は歴代神族最強なんて言われてたんだから」
「なっ!?」
「いや、お前俺殺したじゃん」
「あの時は私と和樹の二人だったし義兄さん手抜いてじゃん」
あれ?ばれてーら。
「おいおい二人して俺を担ぎ過ぎだって六花もなんか言ってくれよ」
「……多分本気の桜華にはここにいる全員で戦って勝てるかどうか」
「そんなに強いのか桜華は…」
あれ?六花まで。
「そんなことないぞ。桜はまだ発展途上だしつるちゃんの能力は使えるし和樹と紗耶香だってまだ伸びる」
でも負けないけどね。
「はいこの話は終わり。お前たちも用が済んだんなら帰った帰った」
「そうだなそろそろ帰るわ。またな兄貴」
「またじゃねえもう来んな」
こうして和樹と紗耶香は帰っていった。これが始まりだとは俺達はまだ知らなかった。
「今度はお前らか」
和樹たちが来てから数日後皆で家でぐーたらしていたら今度は
「お邪魔してますおじ様」
「やっほー桜華」
四季と藍が来た。
「お前ら仲良かったんだな」
「まーね」
この二人がなかが良いなんてフツーにビックリだ。どこで知り合ったんだよ。
「天さんこのお二人は?」
「四季とはもう会ったよねこっちは俺と六花の娘みたいなものかな」
「でもお前子供はいないって」
「だから、みたいなもの。孤児だったのを拾ったんだ」
「そう」
「あれ?六花その膝の狐は?」
「久遠」
久遠はいま狐状態で六花の膝の上で寝ている。
「かーわいい撫でて良い?」
「今は寝てるからダメ」
「……コン?」
そんな話をしていたら久遠が起きてしまった。
「撫でて良い?」
「久遠が良いなら」
「良い?」
「コン♪」
「わーもふもふしてる」
流石似た者母娘。久遠を撫でてる時の顔がそっくりだぜ。
「お前らは何しに来たんだ?」
「ん〜特に無いけど強いて言うなら桜華と組み手しに来た」
「約束忘れていませんよねおじ様」
そんな約束してたなあ。俺も体鈍らせたくないしちょうどいいや。
「良し、殺ろう」
「「字が違わない!?/いませんか!?」」
ハハソンナコトナイデスヨ。
「ついでに桜もどう?」
ここら辺で自分の強さを理解して貰おう。
「そうだな俺も混ぜて貰おうか」
「よーし三人でかかって来い」
「本当に三人でよろしいのですか?」
「よろしい」
この三人ならまだまだよゆーだね。
「ならお言葉に甘えてっ!」
桜が炎と氷を掃射してきた。うーんこれは能力なしじゃきついかも。桜華は炎と氷の雨に呑まれた。
「やったか?」
「桜それは……」
「ふー危ない危ない」
「なっ!?」
「やっぱり」
当たる直前に"蒼天雷月"使っといてよかった。意外と使える電気の盾。
「今度こそ三人じゃなきゃヤバイね」
三人が作戦を考え始めた。本来なら待たないんだけどこれは実戦じゃないから待ってあげよう。それに俺もちょっと本気出さないとやばいかな?
「行くぞ!」
三人が散った。それと同時に目眩ましを放った。
「ハッ」
先ずは桜か。でも長年能力を使ってなかった君じゃ時間稼ぎにもならないよ。
「"獄炎氷花"っ」
桜は大気中の水分を凍らせ氷柱を作った。なかなか良い攻撃だ。でも甘ーい。
「"蒼天雷月"」
氷柱に向かってカミナリパーンチ。そのまま桜に突っ込む。
「まず一人目」
桜に止めを刺そうとしたら
「藍っ!」
「OK!"針糸操身"」
藍の糸に掴まった。
「この位想定の範囲内だよ」
すかさず糸を切ろうとしたら今度は
「させません"新緑鮮花"」
四季の能力で蔦が絡まってきた。
「ちょっと切りずらいね」
流石に二人分はキツイ。やっと抜け出したら
「ありがとう二人共。準備は整った"蓮獄"」
「しまっ」
氷づけにされてしまった。
「今度こそ」
「やりましたね」
「二人がかりでもキツいわ」
「二人のお陰だな」
「いえいえ桜さんの蓮獄も凄かったですよ」
「あれってどういう技なんですか?」
「蓮獄は凍てつく焔で触れた者を瞬間凍結させるんだ」
「す、凄い」
「準備に時間がかかるから一人じゃ使えないけどね。いくらアイツでも氷づけにされ続けたらヤバイよな」
桜が氷を溶かそうとしたら桜華に雷が落ちた。
「ハハハハハ。なかなか強いじゃないか。もっと楽しませてくれ」
「マ、マジかよ……」
「嘘……」
「もう無理」
以降ずっと桜華のターン。
ごふんご。
「あー楽しかった」
「「「ば、化物だ」」」
あの後三人は雷化した桜華に手も足も出ずボロボロにされた。
「めでたしめでたし」
「「「めでたくねぇ/ない/ありません」」」
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