【2】転移後2 固有魔法
すみません前回からの登校が遅れました。テスト期間中に入ったのでとてつもない遅れを取ってしましました。後1週間でテスト期間が終わります。それが終わったらさっさと作業するんで許してください。
明日になると鑑定士の方が来てくれた。今は家に上がって待ってもらっている。男だったので顔を隠して作業してもらう算段となっている。
「こんにちはスプリングさんこれが今日見てもらう鑑定士Sを持っているものです。これならばあなたの固有魔法がどんなものか分かるでしょう」
「あれ昨日Aと言っていませんでしたか?鑑定士は技能なのでつい最近Sに上がったらしいです」
(鑑定士Sかとても優秀なんだよな。これって言ったのにつっこんだほうがいいのかな)
「おいお前俺を騙しやがったな。なんで見込みがあるなどと言って基本魔法が全てFなんだよ。回復魔法がAなのは珍しいがそこまでだろうが」
「何言っているんですかクソハゲ親父その下見やがれ」
「なんだよクソ娘こんなにFだったら固有魔法がないだろ普通に考えろ!」
(なるほど親子なのか仲いいな。私も自分の父親とこんぐらい仲良くしたい)
「なんじゃこりゃ固有魔法が全てA以上で5個以上ある。SS級もさも当たり前かのように居座っっていやがる。おいなんか仕掛けをしただろクソ娘」
「仕掛けなど施してないわ!ちゃんと鑑定しろS持っているだろがお前のSはハリボテか!」
「…」
「すみませんうちの父親が」
「いや迷惑はかけられてないですよ」
「うおー‼」
(うるさっ。どうしたこの親父ちょっとまって息くさこんなに男臭すると…おぇ)
「だいじょぶですか?」
「うん」
「そこのお嬢さん。あなたは否定族でしたか。失礼しました」
「ほらすごいでしょお父さん」
「うむ。それならこのステータスにも納得じゃ」
「あの…その否定族ってなんですか?」
「知らないのか。否定族とは否定する語が入っているスキルを持つ人達を言う言葉じゃ。入っているやつは何かと色々な知識をもたらし、英雄になりうる人物たちじゃ。ちなみにその否定族はあんたと同じ翻訳機能は持っていたのう。ただSSではなくあってもCぐらいじゃったと思うがのう」
なるほどつまり私の不動がそういうことか。
「でものう、他のスキルは見たことがなくてのう。メタルなんぞまったくもって不明じゃ。鑑定士ても金属を加工、作り出すとだけしか書いておらず、どれほどの強さや階級づけがわからないのじゃよ」
「そうなんだ」
「とりあえず一度でもいいから使ってみたら良い」
「『メタル』」
すると手から金属光沢のある半径30cmある球体が現れた。1kgはあるだろう赤子にはいや大人でも重い。
「待て待てちょっとでかすぎないか最小限でお願いしたつもりなんだがな」
「え?まだ全然減らしてませんよ」
「…たしかにそのようだ。(ありえんな)とりあえず加工してみよ」
うーんそう言われても困るんだよな。どんなものを作ればいいのか全く検討もつかない。そうだ!昔家にあった奮発して買った10万ぐらいする包丁と同じものを作ってみよう。確か包丁の柄はこんな感じで、そして刃の薄さはこんな感じかな。
「(やばいやばいなんて代物を作り出しているんだ。こんなに刃が薄い短剣見たことがない。しかもなんか柄と刃の間のつばがないだと。やばいこんなものがあったら相手に向けて投げるだけで相手の魔獣死ぬぞやばすぎる。)すごいなそれしか出てこん」
「そんな大層なもの作っていませんよ。ご家庭にあるレベルのものを作ったまでです」
「「嘘だ!」」
「絶対にないそんな短剣あったら相手のことをバンバン倒せて魔王も一瞬で消滅させてしまいますよ」
「これは短剣じゃなくて包丁というものです。食材を切るためのものですよ」
「はぁ(こいつには一生ついていけん。子供は侮るべからずというがこんな2歳の若ぞうに驚かされるとは)そうだお主不動のスキルを使ってみたらどうじゃ否定系のスキルは対価が生まれるんじゃ例えば現勇者のスキル無制限ではスキルなどの上限をなくしたりする代わりに自分のものが一つなくなるというものじゃ。まったくもっていらないもののときもあるが愛人はないが愛剣がなくなったときとかもある。しかしあんたのスキルもアバウトじゃなすべての触れたことのあるものを止める。というもので対価は本来の力・記憶・目的を取り戻す。とある」
「わかりました使ってみます。『不動』」
すると持っていた包丁が手を放しても空中に静止した。そして攻撃魔法をあてても全く動くどころか傷一つつかなかった。力を弱めるとただの全く壊れない包丁となった。
「全くスキルで変化したのは見つかったか?」
「いえ全くありませんまったくもって不思議です」
「そうか…わかった。カラーは色を変えるものじゃ身体強化もそのままじゃ。そしてウィッシュはそのまま精神的なことに関するものに回復できるものじゃ。じゃあわしはそろそろ帰るぞい」
「ありがとうございます」
まさか水など練習してきたものがあっていないとは残念ね。まあいいや仕方ない。固有魔法Sという称号にふさわしい冒険者になろう。