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【0】プロローグ

私の名前は式神恣怨13歳。引きこもりである。

そうなった理由は小学校5年のときに忘れ物を取りに夜の学校に行ったら男性教員3人が女性教員1人を辱める現場を目撃し、裸の男性3人に追いかけられ自分もレイプにされそうになり気が動転し、近くにあった花瓶で男3人の頭部を強打し殺害した。仕方がないとされ無罪となったが男性恐怖症となり、殺した感触が残っているせいで引きこもりとなった。鬱という一言が一番あっている状態である。それだけならばよかったが、殺すのはやりすぎだとSNSで拡散されそこから1ヶ月ぐらい家に落書きされたり窓ガラスが割られたりということを受け、両親はノイローゼとなりついに死んでしまった。

そんなときに友だちがやってきた。友達は私を励ましてくれた。本当にあれは良かったと思える。お陰様で鬱の状態から復帰することが出来た。しかし男性恐怖症はひどく学校には行けなかった。警察が来たが弟がうまく対処してくれたので生活保護センターの人が毎月3回来るというところで落ち着いた。

今は株をやって生計を立て家から自分からは一歩も出ないという生活。よくご飯をちゃんと食べないため栄養失調となり救急車に運ばれることもしばしばある。本来ならば中2であるが学校には行かず、3歳下の弟の面倒を見ている。一応株は順調であり10年は遊んで暮らせる分の貯金はある。最近は株をやっている時以外に義務教育を受けていないので流石にやばいと思い、義務教育課程で受けるはずの勉強をしている。最近になってやっと弟の顔を見ることが出来るようになってきた。

今日もいつものルーティーンでパソコンを立ち上げ世界情勢を見て、次に会社探しを調べ始め8:00ぐらいまでする。そしてご飯を食べるために下へ通りた。


「おはよう。今日もありがとね、ご飯できているからもう食べて。」

「ありがとう。」


基本的に弟が料理を作ってくれる。弟と私の血は半分も繋がっていない。しかし弟はきちんと私のことを見てくれる。感謝しかない。


「今日は学校じゃないの?」

「今日は日曜日で休みだよ」

「そうなんだ」

「そろそろその恐怖症直したら?」

「一応頑張っている。じゃそろそろ戻るね」


本当に男性恐怖症を直せればいいのだが、今でもリアル画像の顔面だけだとしても吐いてしまうほどだ。ましてや訪問販売で売りに来た男を見たときには、失神してしまった。その時は弟のかをも見れないときだったので、今となれば別かもしれない。

部屋に戻りパソコンを開く。今日は漫画などのものの大手企業を調べている。


「異世界転生か、もし転生したら男性恐怖症を直せるかな?」

「そんなわけ無いか。何を考えているんだ私は」


今日は弟もいることもあって機嫌がよく独り言がよく出てしまう。

とりあえず5社ぐらい調べてから休憩でリビングに降りてきた。

「最近って異世界もの多いよね」

「あーそうだね」


ソファーで寝転びながらゲームをやっている弟は生返事でそういった。

両親の死からもう5年以上経っているもう私も切り替えるべきなのかもしれない。

もう弟は復帰してるしそろそろ買い物ぐらい出来るようにしたい。


「ねえ私って学校行ったほうがいいと思う?」

「うん。姉ちゃんかわいいしね。学校に行ったらモテモテだよ」

「それ私が男性恐怖症なこと知ってていっている?」

「そうだったすっかり忘れていたよ」

「ふざけないで」

「でも本当に行ったほうがいいと思う。僕が言うのもあれだけれど理由は男性恐怖症を少なくとも軽減するため。そして勉強は大事だから」


まあ確かに一理ある。勉強は大事だしちゃんと見て学ぶことも大事だと思う。

そういえば私は十分な身分だったと思う。親はいいところの企業の部長だった。小学校ではクラスの人気者だったし、あんなことがなければ何もなかったと思う。

そうだ家庭教師なら大丈夫かもしれない。思い立ったが吉日さっさと連絡して来てもらおう。

そして受話器をとり電話をかけた。


「どうもお電話ありがとうございます。家庭教師ト○○の家庭教師をしております○○○と申します。今日はどういったご要件で連絡をしてくれたのですか?」


声の主は男性であった。しかし吐き気を催すことはなかった。

私も成長したな。


「あの家庭教師をお願いします」

「わかりました。今手続きをすることも出来ますがどうしますか?」

「お願いします。とりあえず先に言っておきます女性教師でお願いします」

「わかりました。受ける人の名前、住所、学年、学校、電話番号を教えて下さい」

「式神恣怨といいます。住所は○○県〇〇市○○町○○です。学年は中2かな、学校は…まあちょっと置いといて、電話番号は***ー****ー****です」

「わかりました。ひょっとして君が式神恣怨さんですか?」

「はい」

「ご両親はそこにいる?」

「…います。両親は…ちょっとお取り込み中です」

「そうですか。じゃあ何曜日にしますか?後希望の日時とかも教えてもらってもいいかな?」

「じゃあ平日の2時から4時ぐらいまでで」

「…わかりました。とりあえずこれで一旦電話を切りますね」


なんかすぐに切られた気がしたんだけれど、どうしたんだろう。

数時間後インターホンが鳴った。


「警察です」


警察?なんのようだろう?


「はい式神です」

「警察署から来ました○○です」


2人組でどちらも男性だった。吐き気がする。オェッちょっと袋に吐いてしまった。

とりあえず少し待ってもらって口を濯いできた。


「君もしかして学校に行っていないの?」

「はい。でも生活保護センターの人に来てもらっているし大丈夫です」

「本当に大丈夫?ご両親は?」

「大丈夫です。両親は死んでいます」

「それは聞いてはいけないことを聞いてしまったね。でも義務教育は受けなければならない。家庭教師のひとから報告を受けて来たんだよ。とりあえずちょっと車に乗ってくれるかな」


そういうときは何度もあった。もうなれたものだ。

男の警察の人は片方が私の後ろに回って車に乗るように勧めてきた。囲まれたような状況だ。その時囲まれたことに恐怖を覚えて失神してしまった。気を失う前に弟が駆けつけてなにか言っていた。


「大丈夫!?お姉ちゃん。119しなきゃお姉ちゃんは男性恐怖症だから…」


気づいたときには病院のベットに寝かされていた。


「あっお姉ちゃん大丈夫?失神したときに角に頭を打って血を流していたからもうびっくりしたよ」

「ありがとう。ここに男性はいる?えっとあなたを含めないで」

「ううんいないよ」


ここは✕✕病院か。この市では3番目に大きい病院だな。ここは屋上があったはず。栄養失調で運ばれたときによく来ていたからわかっていることである。起き上がろうとしたら頭がズキズキした。トイレに行って鏡を見ると包帯が巻かれていた。どうやら血を流していたのは本当らしい。


「もう大丈夫になったから。ちょっと屋上に行きたい。連れていって」

「わかった。連れていってあげる」


男と合わないように注意しながら屋上に来た。


「はー気持ちいい。ここって本当に気持ちがいいよね」

「そうだね」


ここの屋上のフェンスは身長が155センチぐらいである私の腹ぐらいしかない。よって街全体を見渡すことが出来るのだ。


「ちょっといいか。さっきはすまなかった謝る」


声が聞こえたので後ろに振り向いたら、さっきの警察官がいた。びっくりしておもわず後ろに引いてしまった。そのときにバランスを崩し自分の体はフェンスを乗り越えて屋上から落ちてしまった。落ちたところからさっきの警察官と弟がこちらを見ていた。何かを言っていたのはわかったが風にかき消されて聞き取れなかった。


落ちていって死ぬ時に走馬灯を見た。見たくもない走馬灯だった。あの地獄の日々を思い出す。どうせ死ぬならさっさと死んでくれ辛い辛いもうやめてくれ。何をしたか知らないけれどどんだけ頑張っても報われなかった一生神様を恨んでやる。



目が覚めると真っ白な空間にいた。私はどうやら死んだらしい。

前から誰かが歩いてきた。男性とも女性とも言えない体をしている。

私は直感した。こいつは神だと。私はそこにあった包丁をそいつの胸に刺そうとした。しかしパキッていう音とともに包丁が折れた。


「いきなりどうしたんだ危なっかしいな。自分じゃなかったら死んでいたよ。」


やはり神か。


「そうそう僕は滅多に人とは会わないんだけれど、君は僕のモルモット(実験)の被害を一人で受けていたからね、可愛そうだから会ってあげたの。ついでに恐怖症解消してあげたよ。そして君のことも救ってあげる」


は?私は貴様の実験の尻拭いをしたってことか。その代わりに救ってあげる。か行きている間に言ってほしかったな。


「そうだ君の弟の未来を見せてあげるよ。」

「そうだね…君の弟は元気に生きているよ。あの後君は一応葬儀をされたみたい。君のものは全部いっしょに焼かれて、弟さんは君が残した貯金で成人するまでちゃんとやっているよ。」


良かった一応弟は生きているのか。

わかったもういい私を実験に使ったお前のことを殴らんと気がすまん。


「君には選択肢がある。天国に行く道と…」

「おっと危ない殴ってくるなんてひどいじゃないか」

「あっ」


その時私は足を滑らせ白くて見えづらかった穴に落ちてしまった。

真っ白な世界は空にあったらしく雲を突っ切った先に村や国が見えた。

あっこれで私の魂ごと死んで消えてしまう。あいつやっぱり救って見せるなどと言って結局死ぬのか。死後の世界にまた死ぬなんてことがあるだなんて知らなかったけれど。それにしても2回目も落下死とか本当に笑えない。さようなら私の人生。


書いているのは男です。

男性恐怖症の主人公なので書きながら心が何度も折れそうになりました。

プロローグだけでも読んでくれてありがとうございます。

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